Browsing Tag

マトリックスリインプリンティング

ブログ 不安なときの対処方法 心のしくみを理解し安心をとりもどす

変わりたい、早くよくなりたいのに変化が起きないとき~無意識の抵抗について~ (後編)

2023年2月20日

前回は、無意識の抵抗が起きるとき、私たちの心ではどのようなことが起きているのかについて見てきました。

無意識の抵抗を手放していくことと関連がある、ネガティブな自分像(セルフイメージ)へのアプローチの仕方について書いていきたいと思います。

 

特に、この自分像は、潜在意識のレベルにあるため、普段は気づいていません。そのような自分像は、どのように見つけていけばよいのかから始めていきましょう。

 

どうやって、自分像(セルフイメージ)を見つけるの?

(実際は、OADの気づきの問いかけを使ったセッションを利用されることをお勧めしますが、ざっくりとした説明をしますね)

私たちの思いや感情、感覚は、意識の中で階層となって存在しています。潜在意識にある思いを探っていくには、顕在意識にある思いや感情から、段階を追って下りていくのです。

 

階層を下りていくために使う問いかけがあります。
それは、現状を変えたら、現状から抜け出すと、何がまずいのだろう?というものです。
次のように問いかけてみるのです。

 

・それをやると何がまずいの?
・やらないと何がまずいの?
・治ると何がまずいの?
・よくなると何がまずいの?

 

例えば、先に挙げた人の例ですと、

人の中に交わっていくことにしたら、何がまずいの?と問いかけます。
頭で考えずに体の感覚もよく感じながら問うことが大切です。

 

そうすると、これまで書いてきているように、

「人と交わっていくと、相手にどう思われるかという不安だ」とか、「受けいれてもらえるかわからないから怖い」といった思いが出てきます。

 

ほかの例ですと、例えば、

 

治ってしまったら、家族からのケアを受けられなくなってしまう

不倫関係をやめてしまったら、誰かに受け容れられているという感覚が感じられなくなる

お酒をやめてしまったら、焦りや不安感に直面しなければならなくなる

 

などといった思い(声)がでてくるのです。思いには感情や感覚も伴いますから不安感や、ソワソワした感覚も伴います。

 

 

このような思いを生む自分像を見つけよう

ここまででてきたら、次は、そういう思いを生むのはどんな自分だからだろうと問うのです。

なんらかの自分像(セルフイメージ)があるから、こういった思いや感情、感覚が生まれているからです。

 

具体的には、次のような問いかけをします。

 

・「どんな自分だから、相手にどう思われるかという不安を持つの?」
・「どんな自分だから、相手から受け入れられるかが心配なの?」

そこで返ってくる答えが自分像(セルフイメージ)です。

この人の場合は、例ですが、「自分はつまらないから」という風に答えがでてくるのです。

 

他の例の場合、

・「どんな自分だから、家族からのケアが必要なの?」

・「どんな自分だから、受け容れられているという感覚がほしいの?」

・「どんな自分だから、焦りや不安感に直面することがまずいの?怖いと思うの?」

 

答えの例として(あくまで例です。)

・「一人で立っていられないような自信のない弱い私だから」

・「だれからも愛されない私だから」

・「空虚感で一杯の空っぽの私だから」

 

自分像(セルフイメージ)が見つかったら、どうしたこの思いを信じたのかの理由を探ろう

問いによって見つかった自分像は、一見とても真実味があるように感じられます。しかし、これまでの記事でも書いてきていますが、何らかの思いや感情、感覚に真実味があるのは、それが作られた体験(トラウマ、刷り込みなども含む)とその体験で経験した感情、感覚、思いがあるからです。ですから、トラウマなどの体験で経験した感情、感覚、思いをきちんと解放していけば、真実味は失われるのです。

 

この人の例ですと、実際のセッションでは、「自分はつまらない」と信じている私の感情などをよく感じていきます。そうすると、自然とこの思いを形成した経験、記憶というものが出てきます。例えば、親がいつも姉の話には耳を傾けてくれていたけれど、自分の話はあまり聞いてくれなかったなどの記憶などが出てくるのです。この辛い経験があるために「私はつまらないんだ」と信じた、ということです。

 

具体的には、EFTやマトリックスリインプリンティングといったセラピーを使ってあまり親に耳を傾けてもらえなかった自分がどのような感情や感覚、思いを感じていたのかよく(自身に問いかけて)思い出して感じ、そこで感じた寂しさや、怒りや、悲しさ、孤独感や不安感などを解放をしていきます。

 

不思議なことに感情や感覚、思いがきちんと解放されると、親が単純に忙しかったからなのかもしれない、とか、実は自分の話も聞いてくれていた記憶も浮かんできたりして、姉ばかりではなかったのかもしれない、といったように状況へのとらえ方が変わり、私がこれこれこうだったからだと自分のせいにしなくてよくなる、という風に変わるのです。

 

このように、「自分はつまらない」という自分像(セルフイメージ)を信じさせた感情や感覚を解放するとその真実味がなくなり、この自分像(セルフイメージ)自体から自由になっていけるのです。それはまるで、「柳の影を幽霊と勘違いして怯えていたのか!」という発見によって、ほっとしたり、自分に力が戻ってくるような体験と同じようなものです。

 

 

ここまで、無意識の抵抗を手放すための、ネガティブな自分像(セルフイメージ)へのアプローチの仕方について書いてきました。

 

 

まとめ

ネガティブな自分像(セルフイメージ)から解放されれば、そこからはネガティブな思いや感情(不安や怖れなど)も生まれません。ですから、それらを避けるための何かも必要がありません。これが、私たちが本当に求めている本当の安心、安全でしょう。そしてこの本当の安心、安全の感覚から、これについてはどうしたい?これについてはどう対応ができるだろう?といった風にシンプルに目の前の物事に向き合うことができるのです。そこでの選択や判断は、自然で、無理がなく、自分らしさが表れたものになるでしょう。

 

本当はやりたいのにできない、やらない、またはやめたいのにやめられないという時、その停滞感に苦しむのではなく、なぜやれないのか、なぜやってしまうのかの本当の理由を知ることが大切なのです。なぜなら理由が理解できたところに、必ず本当の安心、安全があるのですから。

 

 

 

 


パニック障害ランキング

ブログ 不安なときの対処方法 心のしくみを理解し安心をとりもどす

トラウマについて~生きづらさから解放されて自分を愛する力を取り戻すために~(後編)

2022年12月29日

前回は、トラウマがどのようにできるのか、そしてそのトラウマがどうして残り続けるのかについてそのメカニズムを見てきました。

今回は、「トラウマ記憶」としてとどまることでどのような影響があるのかについて理解するとともに、前回のメカニズムを踏まえて、どのようにトラウマから回復をしていけばよいのかについてみていきましょう。

 

トラウマ記憶が留まることの影響

トラウマは、自分自身のとらえ方や世界の見え方に影響を与えます。前回みてきたような様々な要素や因子によって、私たちは強い恐怖感、どうにもならないことによる無力感や孤立感、分離感を感じると、それらから自分を守るために3つのFのFreeze 反応を起こし、それらを体の中に留めます。

 

私たちは、元々、感情―感覚―思いを通して、自分や世界をとらえるというしくみを持っているので、留めてしまった感情―感覚―思いが解放されない限り、私たちは自分のことを無力な小さな存在と感じたり、誰からも助けてもらえない存在だと思ったり、世界や社会は怖いところだと感じたりという風に、自分自身や世界へのとらえ方を変えてゆがめてしまうのです。→過去記事リンク

 

では、自分や世界をゆがめてとらえることで起きることとは、どのようなことでしょうか?

 

元々の私たちの自然な状態から遠ざかる(PTSDの症状)

体験がトラウマとなると、自分は小さな存在、犠牲者であると自分のことをとらえることで、下記のような反応のしかたを起こします。これらをPTSDの症状と言います。

 

・脅威感から抜け出せない:心も身体も警戒を解けないので、常に不安で、緊張している状態になる。そのことによって不眠、イライラするなど感情の調整がしにくくなる、身体への影響(例えば疲れがとれない、頭痛、過敏性大腸炎など)としても現れます。

 

・体験が過去のこととして整理されずに再体験症状として現れる:体験した当時と似たような状況に遭遇したり、ふとした何らかのトリガーによって、体験時にうけた感覚がそのままよみがえって、体験を再体験(フラッシュバック)する状態になる。

 

・トラウマを思い出したり、考えたりしたくないために回避行動をする:トラウマの記憶と関連するものを考えないようにしたり、思い出すきっかけとなるものを回避しつづける状態になる。時には、再び傷つかないように、心を麻痺させる方法として、アルコールや薬物などに依存をしていくこともあります。いずれも回避行動を取ることで、自分の普段の行動は制限され、生活の質が落ちていくことにもつながっていきます。

 

このように、自分や世界をネガティブにとらえてしまうと、私たちが本来もつ活力や元来の自然な状態から遠ざかる方向へと向かうので、生きづらさへとつながってしまいます。

 

安定した人間関係を築くのが難しくなる

トラウマ体験によって自分は守られない、世界は安全ではないといった、自分や世界への信頼が損なわれた状態になると、人間関係を築いていくことは当然難しくなってしまいます。

 

トラウマ体験によって自分や世界についての認知がゆがめられると、自分はいつも小さく無力な存在として存在することになり、その反対に人々や世界は信頼できない、やさしくない大きな存在として存在することになるでしょう。

そうなると、相手のことを怖いと思って避けたくなったり、逆に、本当は危険な相手かもしれないのに「こんな自分でも受け入れてくれる人なのではないか」と思って、過剰に相手に期待や好意を抱いてしまい、それが与えられない場合そのことで傷ついてしまったり、ということが起きます。

 

また、簡単に「支配―被支配」の構図に取り込まれてもしまいます。自分は無力だと思っているので、力の欠乏感を埋めるために、自分よりも力を持っている何か(人やモノ)を必要としてしまい、その相手の言いなりになったり、逆に虚勢を張ってあたかも自分に力があると感じたいために「誰か(何か)を支配する」ことに固執するといったことが起きます。境界線の記事でも書きましたが、共依存がトラウマと関連があるのは、トラウマによるゆがんだ自分や世界への見え方が、自分と相手との間のパワーバランスを見誤らせてしまうからなのです。

 

 

このように自分や世界への信頼や信用が欠落した状態は、自分と相手との適切な距離感をわからなくさせ、安定的な人間関係を築くことの障害となってしまうことにつながります。

 

抑圧することにエネルギーを使ってしまう

トラウマによって、凍らせた感情―感覚―思いは、解消されない限り、過剰な神経の高ぶりをもたらしたり、ふとしたはずみに再体験の症状がでたり、心にも身体にも影響を及ぼし続けます。このような状態が続くと、私たちは、野生動物のように解放するという方向ではなく、それがあまりにつらいので、さらに抑圧をしつづける、ということをします。

この、何かを思い出さないようにしよう、抑えようとする動きには、相応のエネルギーが必要です。ここにエネルギーが費やされると、抑うつ状態になったり、自分が何を感じているのか、何を思っているのかがわからなくなくなってしまう「感情的なマヒ状態」に陥ります。感情的なマヒ状態になると、自分の感情の扱い方、向き合い方がわからなくなってしまいます。トラウマの解消のためには、凍らせた感情―感覚―思いにアプローチして解消をしていく必要がありますが、この感情的なマヒ状態があると、感じたり、向き合ったりすることが難しくなり、それがトラウマからの回復を阻み、トラウマに苦しみ続けてしまうことにもつながってしまうのです。

 

ここまで、凍らせた感情―感覚―思いによって変えられたネガティブな自分や世界への認知がどのような形で影響がでるのかについて見てきました。

前回の記事で書いたように、野生動物は、トラウマを残しません。それは、捕獲者によって脅かされた生命の危機が去ると、自ら凍らせた状態(仮死状態)からゆっくり起き上がり(醒めて)、深呼吸し(腹側迷走神経系を刺激している)、体をぶるぶるふるわせて、留めていたエネルギーをリリースするからでした。

 

私たちがトラウマから回復していくには、上記の野生動物のように、フリーズさせて留めてしまったエネルギー(感情―感覚―思いの集積委)を解放することが大切です。

 

それでは、この凍らせた感情―感覚―思いをどのように解放し、トラウマから回復していけばよいのかを見ていきたいと思います。

 

トラウマからの回復のプロセス

凍らせた感情―感覚―思いを解放するには、まず、安心安全を感じられる状態になることが重要です。なぜなら、それが感じられないと、すでに書いたようにそもそも感情にアクセスすることができないからです。感情にアクセスできなければ、負の感情や感覚を解放することもできません。

 

感情にアクセスするためには、体験をトラウマにしてしまう4つの要素(UDIN)のうちの、I(一人で対処するしかなかった:Isolated)の部分にアプローチします。トラウマから回復するには、体験をトラウマにしてしまう4つの要素を取り除けばいいわけですが、特にトラウマは「誰も助けてくれない」という無力感と孤立感が支配する究極の状態なので、この状態と最も関係があるIからアプローチしていくことが効果的です。

そうすることで、これまで感じられなくなってしまっていた「安心安全」の感覚を取り戻すことをできるようにするのです。そこから入ることで、4つの要素の他の要素にアプローチしやすくなります。

 

I の要素にアプローチする方法は、「自分はひとりぼっちじゃない」というポジティブな感覚を感じてもらうことです。具体的には、トラウマの解放ワークに入る前に、サポーターになってほしい人や存在をイメージする、というワークを行います。

 

また、いきなり一番ショックが大きい場面や記憶の感情は扱わず、まずは全般的な負の感情を解放することも行います。具体的には、「もし思い出すとしたなら」という風に尋ねて、向き合うことへの怖さや不安感などを軽くするのです。(この際に、次に述べる感情解放のテクニック(EFT)などの心理療法を用います)これによって、トラウマの記憶に向き合うことへの抵抗も緩まり、感情や感覚へアクセスすることもしやすくなります。

 

私が採用している心理療法としては、「感情解放のテクニックEFT(Emotional Freedom Technique)」や「マトリックス・リインプリンティング」があります。これらは、エネルギーポイントである体のつぼ(経絡)を刺激していくのですが、つぼの刺激によって気が整うとともに、トラウマ体験によって留めてしまった感情や感覚、思いにアクセスがしやすく、アクセスができればできるほど抑圧していた(凍りつかせていた)感情や感覚、思いを解いていくことができるので、結果として歪んで解釈してしまった自分や世界へのとらえ方も変わることとなり、本来の自分、自分らしい自分へと回帰していくことができるのです。

 

また、トラウマケアの方法として「トラウマ解放エクササイズ(TRE)」という療法があります。これは、動物のように身体を震わせる運動をして、身体の中に残っている緊張感、エネルギーを解放することができるものです。ストレスの軽減から、紛争や自然災害などによる重度のトラウマケアにも使われています。

 

トラウマからの回復に大切なこと

再体験しないように注意する

トラウマの解放の治療を受ける、セッションなどの施術を受けるなど、トラウマに向き合うためには、前提として、「再体験」をしないように留意することが大切です。

 

なぜなら、凍らせたものが一気に急激に噴出してしまうと、処理したり整理したりする許容範囲を超えてしまい、それが新たなトラウマになってしまうことがあるからです。

 

炭酸水のボトルを急激に開けると、中の炭酸水が急激にあふれ出たという経験があるかと思いますが、トラウマも同じです。トラウマと向き合うためには、凍らせたものが一気に溶け出してこないように、ボトルのふたを緩やかに開ける際のあの手のひらや指の力を「うまく調整する」必要があるのです。

 

トラウマについての十分な知識、経験がある治療家、施術者を選ぶ

前述のような理由からも、トラウマからの回復のために治療や施術を利用する際には、トラウマやトラウマによってどのような症状や状態が引き起こされるのかについて十分な知識やトラウマ解放についての経験がある治療家、施術者を選ぶことも大切でしょう。

 

自分自身でも安心安全の感覚を育てる

前述の「うまく調整する」力を適切に働かせることに関係があるのが自律神経です。特に自律神経の回路の一つである腹側迷走神経がきちんと機能しているかがその調整力の鍵を握っています。

腹側迷走神経は、「ここは安全である」と判断されていればいるほど、交感神経と、安心して休息できることと関係のある背側迷走神経とを、バランスよく行き来することを可能にさせてくれる働きを持っているからです。

 

トラウマ体験というのは、自分の中から安全な感覚や安心感をそがれる経験なわけですから、トラウマワークをする際に、「安心、安全の感覚」を持ちながら向き合うためにも、また再体験をしないためにも、腹側迷走神経の機能を回復していく、より活性化できるようにしていくということが必要になってきます。また特に、腹側迷走神経系が十分に発達していない幼い頃に、長期間にわたり、繰り返し心の傷を負う体験をしてきた場合は、このステップがなおさら大切です。

 

腹側迷走神経を刺激する方法として、横隔膜から上の部分にある部位を活性化していくとよいです。以下は過去の記事にも記載しましたが、再掲しますね。

 

・顔のマッサージ・バーボーブーと口、表情を動かしながら声を出す・ハミングする

・深い呼吸を意識する(特に吐くのを長くする)

・自分にとって快適と思える音楽や音に触れる

・自分にとって、安心感や力をもたらしてくれるものをイメージして、イメージすることで得られる感覚をよく感じたり、自分の土台づくりのための資源(リソース)として活用する

・安心感や安全だなという感覚を与えてくれるものと接する(自然に触れることかもしれませんし、安心できる人やペットとの交流などかもしれません。)

 

ここで、このエクササイズを使われたAさんのケースをご紹介します。

Aさんは海外に住んでいらっしゃるのですが、一時帰国する日の前日にパニック発作に見舞われました(これが人生で初めての発作だったので、まさに4つの要素のUDINが揃った体験だったと言えます。)。それからというもの、神経が異常に高ぶり、何をするにも不安で、周りの音や気配など全てに過敏になるなどPTSDの症状に苦しんでいらっしゃいました。この時にご連絡をいただいたのですが、この時感情にアクセスすることが難しい状態でしたので、まずは、上記のエクササイズをご紹介しました。

そして約1ヶ月後にご連絡をいただいた時には、悩まされていた脅威感が消え、気持ちも穏やかな状態になられていました。聞くと毎日欠かさず上記のエクササイズを実践されていたとのこと。改めて腹側迷走神経の調整が、安全安心の感覚を取り戻すことに効果をもたらしたと感じる経験でした。

 

自分も世界も安全であるという感覚を取り戻そう

2回にわたって、トラウマのでき方、残り続けるトラウマによる影響について、またそこからどのように回復していくのかについて書いてきました。

 

トラウマのエネルギーは、私たちを過去に留め、私たちの生命力を閉じる方向へと向かわせてしまいます。

しかし、たとえ、絶望や生きづらさがあったとしても、「どんな体験も感情―感覚―思いの集積で構成されている」という私たちの心と身体のしくみに立ち返って、苦しみを生み出す感情―感覚―思いに向き合い、解消していくことで、今を生きているという感覚を取り戻したり、自分も世界も安全であるという感覚を回復することができます。この状態で自分自身や世界と関わっていきたいですね。

 

 


パニック障害ランキング

ブログ 心のしくみを理解し安心をとりもどす

幸せになることを選べない、自分に許すことができないとき~ビリーフを生きる私たち~#4 回復への道

2022年6月23日

ここまで3回にわたって「幸せになることを選べない、自分に許すことができないとき」というテーマで、3つのケースをご紹介しながら、私たちは「ビリーフを生きている」ということについて心の仕組みとビリーフとの関係から読み解いてきました。

シリーズ最後の今回は、このようなビリーフからどのように自由になっていくのかについて書いていきたいと思います。

 

ケース毎のアプロ―チ

ケース#1:婚約を破棄されたお母さんの場合

 

「人は去っていくものだ」「幸せは長続きしないものだ」という思いを強く持ったであろうお母さんですが、小さい頃に生みの親が次々と亡くなったという経験は、お母さんにとって、生き残れるかどうかという恐怖を非常に刺激された出来事であったろうことは容易に想像できます。このお母さんの場合は、親を失う経験で感じたであろう感情や感覚、思いを、解放をしていくことがポイントになります。実際には、親の死に直面している当時の小さい頃の自分をイメージし、その時に感じていた感情や思いを当時の自分に現在の自分が聞き出していきます。その際、タッピングを使うのですが、現在の自分がイメージの中で、当時の自分をタッピングして、当時の自分の感情や感覚、思いを解放していきます。

 

ここで感じた感情などが解消されないまま、婚約者が去っていったという経験が重なることで、さらに傷が深まることになったことでしょう。だからこそ、お母さんは諦める、我慢するという人生を生きるしかなったということでもありますね。

すでにお母さんは、90歳近いとのことですので、感情の解放などをするためにセラピーを受けようと考えるのは難しいかと思いますが、親を失うという経験での感情などを「解放」しない限り、このビリーフを生きることがずっと続くことになるのです。

 

ケース#2:仲間に選ばれるかどうかをいつも案じてきたAさんの場合

 

Aさんは、「班割り、係ぎめ、遊びやスポーツのグループぎめがあるとき、いつも緊張と情けなさで生きた心地がしなかった」と言っていますが、Aさんの場合も、まさにこの時の感情や感覚、思いを解放していくことが大事です。やり方はケース#1と同様、自分は選ばれるのかどうなのかと、他人の判断を待っていた当時の自分をイメージして、その自分が感じていた感情をタッピングしながら解放していきます。それはものすごい緊張感やいたたまれないような心地の悪さ、怒りなどといったものかもしれません。どんな感情や感覚、思いを感じていたのかは、イメージした当時の自分に問いかけるとちゃんとわかるのです。

そして、こういったものが解放されていけば「頼れるのは私だけ」といったビリーフが緩むでしょう。それによって、無理な頑張りもしなくてすみ、頑張りのはけ口としての「寝る前にネット動画を観ずにはいられない」という依存的行動が要らなくなっていくでしょう。

 

ケース#3:悪いことをしたと自分を責めているBさんの場合

 

Bさんは、自分がいじめをしていたことに罪悪感があるわけですが、自ら好んでいじめをしていたとしたら、罪悪感は感じないはずです。しかし、罪悪感があるということは、好んでいないのに、それをしなければならなかった「理由」があるということです。この理由がわからない間は、「自分が悪い」とずっと自分を責め続けることになってしまいます。この罪悪感から解放されるには、決してしたいことではないのに、他者をいじめることでどんな自分の感情や思いに向き合わなくてすんだのか? 他者をいじめることを選択するほど、本当はどんな気持ちがあったのか? を理解し、そしてそれらを解放していくことが必要です。

ここも上記2つケースと同様に、当時の自分の感情を解放していくことになるのですが、イメージする自分というのは、他者にどんなに感情をぶつけていても、決してすっきりしていない自分、になります。Bさんの場合、不安感やさみしさがずっとあった小学生の自分でした。Bさんのご両親はいつも忙しく(地域の名士だったお父さんは平日も休日も自宅いなかったとのこと)、学校から帰ってきても一人おうちで帰りを待っていなければいけなかったそうです。他者を傷つける行為は、この不安感やさみしさからのものだったのだということを理解できたことで、罪悪感に苦しまなくてよくなりますし、ひいては、強迫観念や行為によって自分に罰を与えなくてよくもなりますね。また、小学生のBさんが抱いていた不安感やさみしさを解放していくと、どんなに両親が忙しくても自分は愛されているといった感覚や安心感が自然と出てくるので、昇進の話に対しても「愛されている自分」という自分の視点から、この話を聞くことができる、という風にもなっていくのです。

 

自我の性質とビリーフ

「私たちは、ビリーフを生きる存在である」ということを書いてくるとあたかもビリーフが悪者なんだ、そういったものを持たない方がよいのではないか、といった思いが出てくるかもしれません。

しかし、わたしたちは生まれてから成長していく過程で、多かれ少なかれ、必ず何らかのビリーフを持つものであり、そのことから免れることはできないのです。それは、私たちの「自我」の性質と関連があるからです。この「自我」について触れておきたいと思います。

 

「自我」とは普段の私たちのことです。

私たちの根源には、本質(ありのまま)から離れてしまったという“誤解”があり、そこから生じる、怖れや不安、欠如感といったものが、いつもあるのです。

これまでの記事でも書いてきていますが、いつも肉体として生き残れるのか、精神的に生き残れるのか(=どれだけ周りに受け入れてもらえるかなど)のサバイバル(生き残り)の怖れストーリーが常にあります。

 

普通にしていても愛をベースにした状態ではなく、怖れをベースにした状態がデフォルトとなっているのが「自我」である、ということです。そしてそれがそもそもの「根源的な苦しみ」なのです。

 

そして、この“誤解”がある以上、「自分とはこういうものだ」「〇〇とはこういうものだ」といった自分や物事を定義づけるものが必要になります。それがビリーフです。「ビリーフから免れない」と先に書いた理由がここからも理解できるかと思います。

 

元々のベースが不安や怖れがある上に、人生を生きていく中で、生き残りの不安を刺激される出来事に私たちは遭遇します。その時に、人はその苦しさを和らげ、自分を守ることを考えます。それは、何らかのビリーフを形成し、信じるという方法で、です。

 

ケース#1のお母さんが「私は一人ぼっちと信じておけば、もう傷つかない」、ケース#2のAさんが「人とは自分の基準で選んでくるものなんだと信じておけば、もうさらに傷つかなくてすむだろう」、ケース#3のBさんが「自分は悪い子としておけば、不安感やさみしさに向き合わなくてすむ」と思うのは、まさにこれです。Bさんの強迫行為は、この不安感やさみしさから自分を守るための行き過ぎた形とも言えます。

 

私たちが究極に求めている本質への回帰

 

私たちは、もちろん傷つきから回復したいと求めます。一般的なカウンセリングや心理学はここを目的としていると言えるでしょう。しかし、自我の性質という観点から考えた場合、私たちが深いところから希求していることは、さらに踏み込んだ「本質から離れてしまったという“誤解”を解いていきたい」ということなのです。

 

では、それにはどうしたらいいのでしょうか?

 

まず前提となるのは、私たちが特に苦しくなっている時や、その苦しみが何かの症状として出ている時は、普段ですら意識されていない本質が、傷つきによって、なおさら見えなくなっている時だということです。ですから、この傷つきにある感情や感覚、思いを入り口に、そこから本質を覆っているものを解放していくことで、ビリーフや怖れのストーリーを変容させていくことが必要ですし、それが、本質(ありのまま)に近づいていく、回帰していくことにもつながっている、ということです。

 

また、感情や感覚、思いは、生来変化する性質のものであるという点で、非常に実体のないものである、ということもポイントです。傷つきによってできたビリーフや、それを支える怖れのストーリーもこれらで構成されているのですから、実体がないのです。だからこそ、こうした感情、感覚、思いが解体されていくと、見えなくなっていた私たちの本質というものが立ち現れてくるのです。それは、怖れがなく、なんらかのビリーフや定義、概念にもはや規定をされていませんし、それらに依拠する必要もないのです。そういう意味で「真の自己」と言ったり、「愛そのもの(愛ベース)」と言ったりできるかと思います。最も安定し、安心があり、受容があり、静かな場所でもあるでしょう。

 

まとめ:ネガティブなビリーフから自由になるには

今回は、冒頭にケースごとにアプローチを説明するとともに、私たちの苦しみの元と関連がある自我の性質や“誤解”について解説をしてきました。

 

ビリーフを生きることで生じる苦しみから解放され、ネガティブなビリーフから自由になっていくには、

 

・そのビリーフを持つことになった経験は何なのか(どんな怖れのストーリーなのか)
 
・またその経験(ストーリー)の中にはどんな感情、感覚、思いがあるのか、を探り、それらの感情、感覚、思いを解放したり、変容させていくことが必要である

 

ということが理解できたかと思います。

 

 

一見、表面にでてくる悩み、苦しみ、症状といったものは、やっかいなものと見えがちですが、それらが、傷つきを癒すきっかけとなるのみならず、本質や愛への回帰へとふり向かせてくれるものなのです。悩みや苦しみをきっかけに、ビリーフや定義づけから限りなく自由になって、本質や愛をベースに動いていきたいですね。

 

 


パニック障害ランキング

ブログ 心のしくみを理解し安心をとりもどす

フリーズ反応を知っていますか?~パニック障害からの回復~

2020年10月11日

私たちは、闘うことも逃げることもできない時、「フリーズ」して脅威に反応をします

私たちを脅威から守ってくれる防衛反応ではあるのですが、
瞬時にその時に感じた思いや感情を体に閉じ込めます

結果、下記のイラストのような反応を起こします

©avanmariedoodles

・集中することが難しくなる

・回避行動をする

・関節などの柔軟性が悪くなる

・意欲、やる気がなくなる

・ひどい疲労感

・恐怖感を感じる

など

 

一方で、私たちは、心にある思いや感情を通して世界を見るというしくみがあります

そこで、このフリーズ反応を「パニック障害」にあてはめてみると、

◎発作よって閉じ込められた恐怖感や無力感などがあれば、発作が起きた場所や状況が怖くなる、などの予期不安を呈することになるでしょう

 

◎また、発作を経験したことがなくても、この閉じ込めた思いや感情が一杯になってしまうと、何らかの刺激で、発作を起こすということも考えられるでしょう

例えば、幼少時に継続的な虐待やニグレクトがあって、複雑性トラウマがある場合や、
または自身や世界に対するビリーフを形作る何らかの経験や出来事があれば(それらがネガティブであれば)、
人は怖い、世界は大きい、自分は小さいという世界観で私たちは生きますので(そこには様々な思いや感情もありますよね。同時にそれらの感情や思いが滞ったままであれば)、何かが引き金になって、発作という形で現れてしまう、ということです

 

いずれにしても、

何かを滞留させるというのは私たちにとって不自然なことです
変化する在り様のものが、「変化している」というのが自然な姿です
それに逆らった瞬間にそれは苦しみとなってしまうでしょう

 

そういう意味でも
体、心にとどまったものをケアしていく、解消していくということが
不安感の解消や、発作の解消、症状の改善、生きづらさからの解放へとつながっていきますね
また逆に言えば、ここをケアしていけば必ず何かが変わってきますよ

 

 

*解消のツールは様々ありますが、上記のとどまってしまった思いー感情ー感覚(体)にアプローチできるものがよいですね♪

ちなみに、私は心のしくみをベースに、フォーカシング、EFT(感情解放のテクニック)、マトリックスリインプリンティングなどのセラピー(心理療法)を使っています。

◎EFT:http://jmet.org/

◎マトリックスリインプリンティング:http://matrixreimprinting.live/

 

~パニック発作、予期不安から解放されるためのパニック障害セミナー~

~パニック障害、不安症の症状に悩んでいる方、またそのご家族などに~

心のしくみの観点から発作、不安感、恐怖感が起こるしくみを解説しています。
しくみを踏まえると、心、身体(神経系、脳科学)に起きている反応に対して、どのような方法、アプローチをとればいいのかも見えてきます。
根本的な解消に効果のある最新の心理療法についてもご紹介します。

◎10月開催:2020年10月24日(土)10:00~12:30

◎11月開催:2020年11月28日(土)10:00~12:30

フォーム:http://ws.formzu.net/dist/S2276840/

 

今回も最後まで読んでくださりありがとうございます♪


パニック障害ランキング

 

ブログ 乗り物恐怖 心のしくみを理解し安心をとりもどす

感情や感覚が苦しみを生むのではない・・じゃ何が?

2020年4月27日

こんにちは!心理セラピストの下田屋寛子です。

4月も終わりに近づいてきましたね。

 

4月というと15年前に起きた尼崎JR脱線事故を思い出します(ちょうどおととい25日でした)
というのも15年前の3月に大きなパニック発作を経験し、
その頃予期不安でとても苦しんでいました。

その状態の中で、事故が起こり、そのニュースを見た私は、
それまでなんとかぎりぎり保てていた状態から、一気に自分への自信や信頼を失わせるような、、そんな感覚を経験するニュースとして映ったのでした。

それからの不安感に乗っ取られた日々は本当に私を苦しめました。

 

心の状態でいうと、
3月のパニック発作によって、「私は無力な存在」というビリーフをガツンと刺激され、
それにより次の発作を怖がる、なにをするにも不安という予期不安が大きくなり、
そういう状態のところに、さらにニュースで無力感を刺激され、、、
こういうことが起きていたわけですよね。

不安感、恐怖感に支配されたようになるのも当然です。

 

 

私の場合はこの5年後に心のしくみセラピー(心理療法)に出会って、約2年で状態が改善しました。

 

出会ってからは、
発作での恐怖感、無力感、絶望感などの感情や、誰にも助けてもらえないなどの思い、

また発作を起こすことになった低い自己価値観や自己像(ここにもたくさんの思いや感情がありました)
と向き合うということをやりました。

いかに
抑圧してきた感情や思いがあって、
それらを通して世界を見、
ゆがんで見えている世界を事実と勘違いし、
そしてまた自分が苦しくなる
そんな悪循環の中にいたことか!

そんな気づきと解放の2年間でもありました・・・・

(もちろん、自分癒しのプロセスはまだまだ続いていますが、、、)

 

そんな経験から、
気づいていなかった(抑圧していた)感情や思いに出逢っていくこと、
抑圧していたものが解かれていくこと、
感情や思いを解放していくこと、

それらがどんなにか、

生命の力や動きを取り戻し、
世界のとらえ方が変わること、
人生を取り戻すこと、
それらに関係しているのかがわかります。

 

先日「食べて、祈って、恋をして」の著者でもあるエリザベス・ギルバートさんのトークを見ました。

 

彼女は、
今のこの状況の中で様々な扱いにくい感情がでてくるかもしれないけれども、
そうなることは当たり前であること、と理解をしながら、
それらの思いや感情たちに慈しみと思いやりを向けることが大切だ

と述べていました。

 

私たちは、苦しいときは、どうしても

どうやったらといった解決方法を求める方向や
こうしたからに違いないなどといった分析に行きがちになりますが、

でも、苦しみを生むのは、思いや感情、そのものではなく、

感じていることに「抵抗」「抑圧」をしたときです。

 

彼女のトークの中で、「私たちは逆説的存在である」と。

この地球上で私たち人間は、どんな種の中でも最も不安を抱えている種である

が一方で、

最も、リソースにあふれていて自己調整力があって、最も切り抜くことができる種でもある、と。

苦しみから解放されて、
後者を発揮できるのは、
自分の感情や思いにどれだけオープンであるか、とつながっているよ、と。

心のしくみからも、また自分の経験からも本当にそうだなぁと実感します。

 

というわけで、

今何を感じているかな?何を思っている?
どんな感情、思いがでてきてもOKのスタンスで、
本当は不安?
本当はさみしい?
本当はうらやましさがある?
本当は焦っている?
(*「向き合うのは怖いな」という思いがあれば、それもそのまま気づいて、受け容れます(「そう思っているんだな」と)

と問うてみるのはいかがでしょう?

 

さらに、
何を怖がっているのかな?
避けようとしているのかな?
恐れているのだろう?

と問いかけてみてもよいですよ

 

それらは、
生命の力や動き(リソース、自己調整力)へと必ず導いてくれますよ

 

 

*感情や感覚を感じるのにセラピー(フォーカシング、EFT、マトリックスリインプリンティング)もとても役にたちます。

*彼女のトーク動画「It’s Ok to feel overwhelmed. Here’s what to do next」はこちら↓
https://bit.ly/3bEsEAw

 

パニック障害からサバイブした一人の声が、みなさんに響き、
ご自身の心への関心へとつながったらとても嬉しいです
今日も最後まで読んでくださりありがとうございます☆


パニック障害ランキング

 

ブログ 不安なときの対処方法 心のしくみを理解し安心をとりもどす

東北楽天ゴールデンイーグルスの打撃コーチ小谷野栄一さんのパニック障害の記事があがっていました

2019年10月4日

こんにちは!

ヤフーニュースの記事に東北楽天ゴールデンイーグルスの打撃コーチの小谷野栄一さんのパニック障害の記事があがっていました

記事はこちら

精神が弱いからだとか、怠けているのではなくて、
この記事を通して、パニック障害について知ってもらえるといいですね

投薬や認知行動療法が治療方法とも書いてありますが、
予期不安への流れを断つために発作の経験(トラウマとして体に残る。発作の経験によって、心の中で起きたこと(感情―思いー感覚の集積としての経験)、それによって、信念体系が作られたり、自分をどうみたのか、が残るので)を癒したり、
予期不安を解放する心理療法もあるので、それらももっとメジャーになっていくとよいなと思います。

脳科学や神経学、心理学といった症状や私たち人間そのものを多面的にとらえるアプローチで症状にあたっていけるといいですよね

*ちなみに、私は、EFTやマトリックスリインプリンティングといったセラピーを使います(https://www.facebook.com/groups/230490120456355/
(また、トラウマを扱う際には、トラウマを再体験をさせないような方法、スキルが必要です)

ひきこもった時期もあると書いてありますが、
予期不安などがある中、それらの感情を抑えようとする(※)+グラウンドにいる他の選手を見ての焦りなど
様々な感情が渦巻いた結果の抑うつ状態、シャットダウンだったのではないかと推察します

(※)抑えるのはこれはこれでとてもつらいです。
そういう意味で感情の扱い方も小さい頃から学べるといいなと思います。
感情知性を育むことはとても大切と私自身が苦しんだ経験からも思います

監督や周りの理解がありながら復帰できたのはよかった。。。

 

まだ完治されていないそうですが、

生理学的な機能をもつ体と心は必ずつながっているので、
例えば、打撃をあげることや、人に見られる(評価される)ということに
どれだけのプレッシャーがあったのかなども症状の完治への鍵になるのではないかと想像しています

アスリートはもちろんのこと、
誰もが自分らしい能力を自分らしく発揮できる状態になるとよいですね

 

今回も最後まで読んでくださりありがとうございます

深呼吸して~ 自分にやさしく♡

ランキングに参加しています。励みになります。いつもありがとうございます

パニック障害ランキング

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

パニック発作、予期不安から解放されるためのパニック障害セミナー
予期不安、広場恐怖へと広がる理由、発作の原因について
心と体の観点からしくみを理解しませんか?
しくみから、改善へのアプローチがみえてきますよ♪

◎「【オンライン】パニック発作、予期不安から解放されるためのパニック障害セミナー
2019年10月20日(日)13:30~16:30
ZOOMを使用したオンラインのセミナーになります。

☆セミナーについて:https://bit.ly/2U0vt52

☆開催概要
【日程】2019年10月20(日)
【時間】13:30~16:30
【参加費】8,000円
【対象者】パニック障害、不安症の方、またそのご家族など
【お申し込みフォーム】
パソコン・携帯共用:http://ws.formzu.net/dist/S2276840/

ブログ 乗り物恐怖 心のしくみを理解し安心をとりもどす

なぜ電車、渋滞、美容院、体の違和感が怖いの?

2019年8月5日

こんにちは!

さて、今日はある特定の場所や状況、状態が苦手なのはなぜ?ということに関して書こうと思いますです
パニック障害では必ずこういった場所、状況があるかと思います
その時に心は何が起きているのでしょうか?

何かを苦手なもの、怖いものと見ている時は、
まさにこの文字通り、「苦手なもの」、「怖いもの」と見ているわけです
これは、インテグレイテッド心理学でもでてきますが、
目の前の電車を、
「怖いもの」という「思い」を通してみている(怖いものという解釈を投影している)
わけです。

つまり、電車そのものを本当の意味ではみていない、ということです

 

そして、その結果、ドキドキしたり、汗がにじんだり、
ソワソワしたり、ときには発作がでる、
といった「反応」がでるんですよね

 

「電車そのものを見ていない」と言いましたが、
そういう意味で
何が私を一番ドキドキとさせたり、怖いと思わせるのか?を探ると、
「電車」というものに投げている(投影している)解釈を見つけることができる、ということです

 

・混んでいるかどうかといった空間でしょうか?
・乗っている人でしょうか?男性ばっかりだったらどう?どんな年代の人も一緒?・スピード?
・停車駅と停車駅の間隔?

こんな風に何が反応を起こさせるのか、
振り返ってみたり、イメージしたりして探っていくとよいです(以下でまとめている手順の①にあたります)

 

あるクライアントさんは、「乗っている人」でした
幼稚園生から大学生や、高齢者の方ばっかり乗っている電車に乗るとイメージすると大丈夫なのに、
いわゆる社会人(サラリーマン)が乗っている電車、と思うと怖くなってしまう

この方からは、
社会人は、みんな無関心で、もし自分が気分が悪くなったとしても決して助けてくれなくて、
それどころか軽蔑のまなざしをむけるような冷たい人たち、
と見えていることがわかりました
(→だからそういう人たちがたくさん乗っている電車には乗れない)

ちなみにみなさんは乗っている人をどうみていますか?
この意味づけって本当に人それぞれなんです
実は私が苦しんでいる時も、乗っている人が電車が怖くみえる一つの要素でしたが、このクライアントさんとは違う意味づけで「人」を見ていました
それは意味づけを生み出す理由がいろいろ違うからですね
(トラウマ経験かもしれないし、刷り込まれた思いこみかもしれないし、、といった具合です)

 

話を戻して、

この方がサラリーマンを「助けてくれない冷たい人たち」と見ていらしたのですが、
これは実はご自分のことだと気づかれました
それは、
ご自分が働いていたときに、働く環境になかなか慣れられず、毎日緊張と不安の中にいながら、それでも重たい体を引きずりながら通勤していた姿の自分でした
キャパがパンパンで人のことなど構っていられない
気遣いや人を思いやることなんて到底できない

そんな当時の自分を、電車に乗る社会人に投影している、ということがわかったのです

 

どう見えているのか?というのは、
自分の心の中の思いを通してみているということですので、
ここをさらに探っていくことで(下記③でも触れていますが、セラピーを使ったりもします)、
その思いが作られたわけや理由が見えてくるのです

私たちはありのままが見えなくなっている時、それは苦しみとなります
妄想の中にいて、それを信じきっているのと同じなので
(社会人は自分のことで精いっぱいで助けてくれない人たち、と信じていればそれは苦しいですね)

 

一方で、怖いとか苦手といった反応を感じることも
それを入り口に自分の内側(解釈、意味づけ、それをもつに至った理由など)を知ることができるという意味で、とても大切なものです

なので、何一つ無駄なものもないですし、
今苦しみの中にいたとしても、自分を責める必要もないですよね

 

そういう意味で本当に楽になっていくのは、
自分や自分の心との向き合い方かな、と思います

なぜなら、私たちの心というのは、
みごとに内側にあるものを見せてくれるという、そんな素晴らしいはたらきを持っているので
ひとたび向き合うことをしていくと
怖さや不安を生み出していたものたちの正体が見えてきますし
見えれば振り回されなくなるという、これまた素晴らしいはたらきもありますので
自ずとラクにもなっていきます

 

ということで、以下は、すっごくざっくりなのですが、ひとつの手順です

① 何が一番自分を怖く思わせるのかをよく特定する
② それを自分の心の眼からはどう見えているのか?
③ それはなぜなのか?(②から③は、EFTやフォーカシングといった体の感覚を感じながら、なぜなのか?を引き出してくれるセラピーなどを使うとよいです)
④ ③の理由やワケを解放していく
(上記のクライアントさんの例ですと、
働く環境に慣れずに緊張や不安で一杯だった自分の感情解放をしていきます)

 

今日も最後まで読んでくださりありがとうございます♪

深呼吸して~ 自分にやさしく♡

ランキングに参加しています。励みになります。いつもありがとうございます

パニック障害ランキング

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

☆お席少なくなってきてます~☆
パニック発作、予期不安から解放されるためのパニック障害セミナー

予期不安、広場恐怖へと広がる理由、発作の原因について
心と体の観点からしくみを理解しませんか?
しくみから、改善へのアプローチがみえてきますよ♪

◎「【オンライン】パニック発作、予期不安から解放されるためのパニック障害セミナー
2019年8月25日(日)13:30~16:30
ZOOMを使用したオンラインのセミナーになります。

☆セミナーについて:https://bit.ly/2U0vt52

☆開催概要
【日程】2019年8月25(日)
【時間】13:30~16:30
【参加費】8,000円
【対象者】パニック障害、不安症の方、またそのご家族など
【お申し込みフォーム】
パソコン・携帯共用:http://ws.formzu.net/dist/S2276840/

ブログ 不安なときの対処方法 心のしくみを理解し安心をとりもどす

なぜ不安の悪循環に陥いるの?

2019年7月5日

こんにちは!7月に入りましたね!

8月に開催するオンラインのパニック障害のセミナーについてお問い合わせをいただいていたりしてありがとうございます。
まだお席がありますのでご確認くださいませ

 

今日は私たちが苦しくなっている時ってどうなっている状態なのかな?ということを書いてみたいと思います。

 

私が初めてパニック発作を経験したのは、1997年の夏だったのですが、
それ以降発作が出たり、出なかったりを繰り返していましたが、
2005年春に経験した発作がダメージが大きくて、それ以降不安感にすごく悩みました。

まだEFTやマトリックスリインプリンティングなどのセラピーや、心のしくみについて解説しているインテグレイテッド心理学に出会うずっと前です。

 

さて、不安感にさいなまされている時っていうのは、

その感情に自分が「同化」している状態なのですよね
私たちは、思いや感情と「同化」すると苦しくなってしまいます
ポジティブな感情や感覚、思いに同化するとすごく楽しくなったり、うきうきしたりすることからもわかりますね
逆にあまりに圧倒される感情や感覚であるがために感じないようにしてしまう「乖離」ということも起きたりもしますが、
それらの感情や思いを「信じている」という点ではしくみは同じです。

 

「同化」に話を戻して・・・
①私は悲しみだ、私は悲しい

というのと、

②私の中に悲しんでいる部分がある、悲しみを感じているところがある

では、
どちらが同化度が高いかというと①の方ですね

 

自分を振り返ってみてみると

不安感に悩んでいる時や、発作がくるんじゃないかとかきそうだと持ちこたえようと頑張っている時って、
不安感やその時に感じているものを客観的にみれていないと思いませんか?

同化が激しくなれば、考える内容もとても実態感を伴ったものになり、
疑う視点や、いやいやそんなこと起こらないんじゃない?と自分でつっこんでいく客観的な視点が失われて、
それがさらに、不安感や感情を膨らませてしまう、という悪循環に陥っていきますね
またこの時は自律神経も巻き込み、交感神経優位になって、思考が活性化していきますので、
悪い循環になっていくのも当然の動きなのです
同化ってすごいですよね

ということで
同化している状態から客観的にみる、感じる視点にたつ
ことで、この悪循環から抜けることができます

・不安を感じている部分がある(Not 私は不安だ)

・ザワザワと感じる部分が胸にある(Not ザワザワする)

・明日のプレゼンは大丈夫だろうか?という思いがある(Not 明日のプレゼンは大丈夫だろうか?)

距離が取れますよね?
感情や思いを眺めることができますよね?

この距離は本当に大切です
心理学用語ではメタ認知とも言ったりしますし、この距離があるから、マインドフルネスでもいられて、巻き込まれないのですよね

そして深呼吸も忘れないでくださいね♪(←体からもアプローチ)

私=(イコール)感情や思考 ではない

この視点にいられるようになると、

どうして自分は不安になるのだろう?
何に反応してこのような感情や思いを経験しているのだろう?
私の心の中の何がこのような反応を起こすのだろう?
と自分にベクトルが向いていきます

そして探求をしていけば(私の場合、探求には気づきの問いかけを使ったり、セラピーを使っていきます)
必ずそれらを生み出す
ビリーフやセルフイメージ、傷ついた自分や経験などに出会うことができます

この部分をセラピーなどで変容させていくので、
結果として、
意識の表層にでてきている不安感やその他の感情、感覚を解消することができるのです

 

苦しくなっていたら、
同化していないかに気づいて、
おっとっと、私全部がその感情や思いそのものじゃないよなと
「妄信」の状態から一歩後ろに下がって、
「眺めてみる」ことをやってみるといいですよ(*^^*)

 

今日も最後まで読んでくださりありがとうございます♪

深呼吸して~ 自分にやさしく♡

ランキングに参加しています。励みになります。いつもありがとうございます♪

パニック障害ランキング

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

パニック発作、予期不安から解放されるためのパニック障害セミナー
予期不安、広場恐怖へと広がる理由、発作の原因について
心と体の観点からしくみを理解しませんか?
しくみから、改善へのアプローチがみえてきますよ♪

◎「【オンライン】パニック発作、予期不安から解放されるためのパニック障害セミナー
2019年8月25日(日)13:30~16:30
ZOOMを使用したオンラインのセミナーになります。

☆セミナーについて:https://bit.ly/2U0vt52

☆開催概要
【日程】2019年8月25(日)
【時間】13:30~16:30
【参加費】8,000円
【対象者】パニック障害、不安症の方、またそのご家族など
【お申し込みフォーム】
パソコン・携帯共用:http://ws.formzu.net/dist/S2276840/

パニック障害セミナー ブログ 乗り物恐怖 心のしくみを理解し安心をとりもどす 活動と実績

対処法探しの迷い子にならないために

2019年6月24日

こんにちは!
都内は今日は梅雨寒でしたが(薄いウールのセーターを着ちゃったよ)、
うっすら陽ざしもでてきた

さて、週末は「パニック発作、予期不安から解放されるためのパニック障害セミナー」を開催しました。
遠方からのご参加いただいた方もいらしてありがとうございました。

 

発作や予期不安・広場恐怖へつながっていくしくみや
発作を生み出すものについてよく理解ができて参加してよかったとおっしゃっていただけました

セミナーでは
どうして発作が起きるのか?
どうして発作から予期不安や広場恐怖へと広がっていくのか?
どうしてすっきりしないままいつも不安感を引きずることになるのか?
といったことを私たちの心のメカニズムをベースにしくみをお話させていただいています
その上でどのような対応方法がいいのかが見えてくるからです(*^^*)
(*次回は、オンラインで8月に開催です)

 

発作がきそうな時の対処の仕方や、
どう回避するかとか、どう耐えるか、のツールをお教えするのも、もちろん大切だと思うのですが、
これらのツールが活きるのは、しくみを理解しているからですね!

 

例えば、自動車のワイパーの動きが悪くなったといったときに、
ワイパーが動くしくみをわかっているから、どこをどのような部品に換えたらいいかがわかる
のと同じで
(動けばいいからとやみくもに補修するということはしないですものね^^)

 

少し私の話をさせてください♪

私がパニック障害で苦しんでいた時、
当たり前ですが、いろんな方法を探し回りました
不安を感じないようにするにはどうしたらいいのか?とか、
不安を和らげる方法を探し回った感じです
音楽がよいときいたらリラクシングミュージックのCDを買いあさったり、
ヒーリングテクニックを学んだり、
本を読みあさったり、

これらが悪いということではないですし、
緊張状態が続いているところから緩めることができるという点で有効であったとも思います。

ただ、みえていなかったのは、
発作や予期不安や、恐怖感という「反応」がなぜでてくるのか?という点を見ようとしていなかったということでした

 

自分がラクになりたい、この状態をなんとかしたいと、
エジンバラ大学の大学院のカウンセリング研究の修士コースにも行くのですが、

コースでは、自分のテーマを扱うのですが(←これはこれでよかったと思いますが)、
しかし「理論」で自分の状態を「分析をしていく」という学びでした。

ですが、そもそも、心がどんなしくみを持っているのか、
またそのしくみを基にどうして今の状態になっているのか?ということを理解するということが見落とされたままでした

 

そういう意味で、

心とはこういう仕組みをもっているんだよ、ということを知ることができたインテグレイテッド心理学との出会いや(非二元や悟りといった真実をベースにしているので誰かの説や理論ではないので)、

EFTやマトリックスリインプリンティングといった実際に経験している(た)感情や感覚にアプローチすることたできるセラピーを学べたこと

は、

本当の意味でユニークな私の「心」というものに向き合わせてくれることを可能にしてくれましたし、

それは、自分の心が、ある型(理論)にあてはめられて語られたり、分析されたりせず、
そこには、限りない自由と責任がありました

そしてそういう「向き合い」には、私が私から力を奪われてしまう、ということもなかったです

つまり、何かを妄信したり、
誰かを崇拝したり、依存する必要がなく、
(←苦しくて探し回っていたときはこれもやっていました(*^^*)あるあるですよね)
ただ、自分の中で起きていることをみていくことをしていくだけ、みたいな

もちろん難しかったり、なかなかラクになれなかったりもしましたが、
自分がどうしたいかを全面的に自分が決めていく、という感じで
自分中心で癒しを進めていくことを可能にしてくれた、といいますか。。。
(セッションを受けたりする中でもセラピストさんは単なる伴走者なので、意見を押し付けられたり、アドバイスをされたりもしない)

 

心のしくみをベースに自分と向き合ったときに、
否定しまくっていた自分の中にあった本当の声に出会うことで自分への赦しが起きたり、
あるいは、パニック障害になったのはどういう自分の信念体系が作用していたのか、
といったことも理解できるようになっていくのです

そういう気づきや癒し(感情解放など)を通して、パニックの症状のみならず、
自分への否定感が薄まってきて、自然と人生もラクになってくる

これらのプロセスには、いつも、自分から力を奪われない、といことが一貫としてあったなと思うのです
いやそれはもしかすると逆で、自分から力を奪われないからこそ、このプロセスが起こるのかも、、ですね

 

うーーん、長くなったぞ

ということで何を言いたいのかといいますと、

何をするにも、「しくみ」を知っているのは大事だよ

ということです!(笑)

しくみをおさえずに、対処法を探すということし始めてしまうと
私がそうだったように、対処法探しの迷い子になっちゃいますということです!
そしてその時は、自分から力を奪われてもしまいます
症状の苦しさつらさがあるのに、さらにこの力を奪われてしまうつらさを追加しない方が二重苦にならずにすみますね
また、その方が、症状そのものに直に、そして、シンプルに向き合うこともできますよね(*^^*)

 

今日も最後まで読んでくださりありがとうございます♪

深呼吸して~ 自分にやさしく♡

ランキングに参加しています。励みになります。いつもありがとうございます♪

パニック障害ランキング

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

パニック発作、予期不安から解放されるためのパニック障害セミナー
予期不安、広場恐怖へと広がる理由、発作の原因について
心と体の観点からしくみを理解しませんか?
しくみから、改善へのアプローチがみえてきますよ♪

◎「【オンライン】パニック発作、予期不安から解放されるためのパニック障害セミナー
2019年8月25日(日)13:30~16:30
ZOOMを使用したオンラインのセミナーになります。

☆セミナーについて:https://bit.ly/2U0vt52

☆開催概要
【日程】2019年8月25(日)
【時間】13:30~16:30
【参加費】8,000円
【対象者】パニック障害、不安症の方、またそのご家族など
【お申し込みフォーム】
パソコン・携帯共用:http://ws.formzu.net/dist/S2276840/

ブログ 不安なときの対処方法

不安感、発作を引き起こすものは、閉じ込めれた感情や思い

2019年5月17日

私がいたイギリスでは今「Mental Health Awareness Week」だそう。
くしくもBBCでは、不安感とパニック発作に苦しんでいる
Nadiya Hussainを取り上げたドキュメンタリーが放送がされたようです。

彼女は、「The Great British Bake Off 」という料理コンテスト番組で優勝した経験もある女性。
2015年に受賞したものの、それ以降はTVからは姿を消していました。
というのも重度の不安感やパニック発作、そして「自分は価値がない」といった声に苦しんでいたからです。

残念ながら全内容は日本で見られないのですが、セラピストとのやり取りの部分が載っていたのでここにシェアします。

体が潜在意識へのゲートと言われますが、
体の感覚から(ここでは息を吸ったり吐いたりする行為)記憶がでてくる様子がわかります。

Nadiya は、小学生の頃に、
人種差別、いじめにあっていました。
トイレの中に頭をつっこまれて水を流され、もし相手が自分の頭をひき起こさなかったら、自分はこの水で窒息する、、、息を必死にしようとする感じ
まさにこの経験での感じと体の感覚(息が出たり入ったりの感覚)が一致しているわけです。(そのほかにもすさまじいいじめがあったそう)

そして、トラウマは、体をとおして、その時に感じた感覚や感情がとどめられてしまうので、それらを解除しないと、これはずーと普段の生活の中で不安感としてで続ける

このセラピストさんは、認知行動療法のセラピストさんで、「今ここは何も怖いことが起こってないよね」という認知の再確認をして、彼女も「大丈夫」と答えていますが、
もしも、私だったら、トラウマの経験がでてきたところでトラウマ解放のセラピーを使うかなと思います。
特に、マトリックスリインプリンティング(http://matrixreimprinting.jp/)というセラピーを私はよく使います。
なぜならトラウマを再体験させずに、安全に当時の感情や感覚を引き出して、解放することができるので

Nadiyaは、兄弟が命にかかわる病をもっている家庭に育ったそうなので、そういった生育環境の中で蓄積された感情や思いもたくさんあったのだろうとも思います。
そんな中でいじめにあい、
症状として、発作、不安感という形で反応にでたわけですね
でるのも理解に十分たりますね

 

ということで、長く書きましたが、
体は潜在意識へのゲートであり、
体の感覚から抑圧されたものにアクセスできるし、
またそれに対応できるセラピーもあるよということを改めてお伝えしたいと思いました。

◎彼女についてのBBC記事もあげておきます:
https://www.bbc.com/news/entertainment-arts-48293457

 

今日も最後まで読んでくださりありがとうございます♪

深呼吸して~ 自分にやさしく♡

ランキングに参加しています。励みになります。いつもありがとうございます♪

パニック障害ランキング

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

パニック発作、予期不安から解放されるためのパニック障害セミナー
予期不安、広場恐怖へと広がる理由、発作の原因について
心と体の観点からしくみを理解しませんか?
しくみから、改善へのアプローチがみえてきますよ♪

2019年6月23日(日)13:30~16:30@東京 東池袋

☆セミナーについて:https://bit.ly/2GTvxkd

☆開催概要
【日程】2019年6月23(日)
【時間】13:30~16:30
【会場】あうるすぽっと 3F 会議室B1
東京都豊島区東池袋4-5-2 ライズアリーナビル3F
http://www.owlspot.jp/access/
【参加費】8,000円
【対象者】パニック障害、不安症の方、またそのご家族など
【お申し込みフォーム】
パソコン・携帯共用:http://ws.formzu.net/dist/S59511152/