オープン・アウェアネス・ダイアローグ(OAD)


~心の深層をありのままに見つめ、解体し、変化、変容させる~

OADロゴ_original癒 し と は 、苦 し い 人 の た め だ け に あ る の で は な く 、
自己の本質を忘れたすべての人類のためのものである

以下、オープン・アウェアネス・ダイアローグ(OAD)リーフレットから
(OADは、心理セラピストの溝口あゆかさんによって開発された癒しのプログラムです。自身が気づいていなかった様々な思いとの対話を促すことによって、苦しみから真の変化を起こすのが特長です)

オープン・アウェアネス・ダイアローグ(OAD)とは?

オープン・アウェアネス・ダイアローグ(OAD)とは、「心のしくみ」、「心の解剖」、そして「心の変化、変容」 の 3 つの要素からなる癒しのプログラムです。

一見同じような心の悩みでも、その人の抱えている環境や状況、また心の中の模様や状態、性格、性質はそれ ぞれにユニークなものです。その人なりのユニークな悩みや苦しみを解決していくには、一つ一つ心の中を丁 寧に見ていくことが必要です。 また真の変化は、他者からの言葉ではなく、本人自らの気づきによって起きるものです。

つまり、今までまっ たく見えていなかった自分の心の状態をクライアントが自ら気づいていくことが大切です。

そのため OAD では、解釈や分析、理論などを一切介せず、普段とはまったく違うアングルからの「問い」を投 げかけることによって、クライアント自らが心の深層と対話していくことを促していきます。

それはあたかも自分が自分とする最も親密な対話のようでもあり、この対話によって長年の生き辛さを生んで いたもの、または心の症状や悩みの本当の原因を的確に導き出すことができます。

また、さらに深く対話を続けることで、個人の意識の領域から集合無意識へと必ず行きつきます。

そのときは じめて私たちは、自分の中にある個を超えた人類の意識、そして自我が共通して抱いている苦しみに光を当て ることができるのです。

そこは受容、平和、無条件の愛という自己の本質の場でもあり、そこを何度も訪れることで、すべてがいかに 許されているかということ、そして自分が深い受容の海の中にいることへの気づきともなります。

その受容のエネルギー、言葉を持たず、変化もせず、常にある純粋な意識こそ私たちの本質、自我の究極の逃 げ場なのです。

■OADの3つのプロセスとは?
①インテグレイテッド心理学をベースに
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②問いかけによって心の状態をみていき
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③苦しみを生み出している思いや感情をセラピーで変化、変容させていきます

■3つのプロセスの内容
①インテグレイテッド心理学:心のしくみを知る

「インテグレイテッド」とは融合、または統合という意味です。インテグ レイテッド心理学とは、「心のしくみ」と「非二元(悟り)の教え」を統 合させた心理学です。

非二元とは、もとを辿ればインドのウパニシャッドに遡る、いわゆる「真 実」の教えです。しかし、教えといっても誰かの考えや理論では決して なく、もののあり方や人の心などをあたかも自然科学のような鋭い観察 力で捉え、その機能やしくみを様々な角度から語っているものです。 そこには、「分離した自己」というものは、そもそも存在せず、「私」と「あ なた」、「私」と「世界」という分離した世界観も幻想であると伝えています。

それでは、この分離の勘違いによって、外界という世界を生み出し、そしてそれを私たちの心はどのように捉えているのでしょうか?

また、分離した自分という思いや感覚からどのような恐れが生み出され、 それがどのように私たちの人生や日常に機能しているのでしょうか?

インテグレイテッド心理学とは、このような問いを詳しく、そして深く 検証し、実践に役立つものとしてまとめたものです。

従って、心理学といっ ても決して学問ではなく、徹底的に「実践、現場主義」を貫いています。 この意味においては、人の心のありようをありのままに観察したもの であり、人の体をありのままに観察する解剖生理学ならぬ、解剖心理 学とも言えるでしょう。

またこのため、インテグレイテッド心理学をベースにしたカウンセリング やセラピーは、セラピストの考えや解釈が一切入らないことが特徴です。

②心の深層を解剖する問いかけ~原因ではなく、状態をみる~

もし、私たちが体を外側からしか見られなかったとしたら、体の内部 がどんなに複雑であるのかはとても分からないでしょう。同じように 私たちの心も、表に現われている思い(顕在意識)に比べ、心の内部 は私たちが想像する以上に大変複雑です。

例えば、咳が止まらないとき、咳に関してどれだけ考えを巡らしたり、 原因を推測しても、実際にレントゲンなどで体内を検査しないことに は、真の原因は分かりません。

私たちが苦しさを感じるときも、心の 中で一体何が起きていて、そしてどんな状態になっているのかは意外 に自分でも分からないものです。

問いかけとは、身体の症状で言えば、レントゲンやスキャンにあたります。

その人の現在の「心の状態」を普段とは少し違った角度から、何段階に もわたって問いかけていきます。

それによって、どんな抑圧された思い や感情が蓄積していて、どのようなビリーフや無意識の抵抗があるのか、 または同化や乖離、フリーズといったものが起きているのかなどを的確 に見極めていきます。(※この段階でセラピーを使用することもあります)

このように、現在の心の状態を詳しく深く見ていくことで、過去の出 来事に原因を見つけ、分析してくよりも直接的な効果が期待できるよ うになります。

③心の変化、変容(セラピー)

問いかけによって見つけ出された、苦しみを生み出している心の状態を セラピーを使って、変化を促し、解消していきます。

これは、身体の症 状に例えれば治療の部分にあたります。

身体の症状でも、せっかく原因をつきとめても、治療器具の性能が悪 いと良い結果が得られないかもしれません。同じように、ここでも効 果の高いセラピーを使うことが大切です。

OAD では、「エネルギー心理学」に分類され、世界の紛争地や被災地、また医療機関などでも使われている EFT(Emotional Freedom Technique 感情解放のテクニック)や、その発展バージョンであるマトリックス・リ インプリンティング(Matrix Reimprinting)、または、体の感覚から、潜在意識のメッセージを聴くことができるフォーカシングなどを使用しています。

しかし、忘れてはいけないことは“原因”とは決して悪者ではなく、私 たちの中にある傷ついた部分、抑圧された思いなどです。それらを受け 止め、理解していくこと、つまり「ダイアローグ」を持つことが、真の 変化を起こす力となります。