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パニック障害の原因

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本質的な癒しについて ―(2)本当の自分に気づくことと本質的な癒しとの関係―

2023年5月15日

前回は、強い自己否定やそこから発症したパニック障害で苦しんだ私が、感情や感覚、思いと向き合っていく中で、全ては心の中にある感情や感覚、思いの投影であること、そしてこの感情―感覚―思いは実体がなく、本当の自分(真の自己)とは全く関係がないのだという理解をしていったことによって、症状が劇的に良くなっていったことをご紹介しました。

 

第2回目の今回は、このような「本当の自分」に気づいていくというプロセスが、自分の悩みや症状の癒しをしていくことと、どうつながっているのかについてお話してみたいと思います。

 

本当の自分とは

それでは、「本当の自分」とはどんなものなのか、私たちが見る「夢」や、「映画館のスクリーンとその上に映し出されている映画」を例にしながら、見ていきましょう。

 

例えば、夢を見ている間は、その夢の中で走ったり、もがいたり、楽しく過ごしたりして、その物語を生きますね。恐竜に食べられそうになっている夢、敵に追われて崖まで追いつめられている夢を見た場合、これが現実だとしたら大変なことです。ですが、目が覚めると、それがどんなに怖い夢であったとしても、夢をみていたとわかってホッとします。それは、「現実には何も変化はなく夢をみていたのだ」とわかっているからです。

 

これを、映画館のスクリーンとその上に映し出される映画に例えてみると、

私たちが見ている夢とはスクリーンに映し出される映画であり、

夢をみていたのだとわかっている私たちはスクリーンとなります。映し出される映画は都度変わるのですが、スクリーンは映画の内容によって破けたり、燃えたりなどせず、一定で何も変わりません。

 

これを、前回ご紹介したヨガ哲学の言葉に当てはめると、

ヨガ哲学の言葉
「私たちが普段『自分』と思っているのは一体何なのか? 肉体、呼吸、五感、心、経験が自分なのか?」という問いを投げかけ、
 
この問いに対して、
 
「これらはすべて変わりゆく物であって、本当の自分ではなく、本当の自分は、これらの変化を観て、これらを経験する者。変化する物の中にありながら、どんなことがあっても変化しない存在が自分自身。変化する物のすべてを、本当の私だけが、変化することなく観ている」(「やさしく学ぶYOGA哲学 ヨガスートラ」向井田みお著(P61))と「本当の自分」について説いている

 

「変わりゆくもの、本当の自分ではないもの」が”夢”や”スクリーンに映し出される映画”ということになり、

「これらの変化を観て、これらを経験する者。変化する物の中にありながら、どんなことがあっても変化しないもの」「変化するもの全てを見ている変化しないもの」が”夢を見ていたのだとわかっていること”や”スクリーンそのもの”ということになり、それが「本当の自分」ということになります。

 

本当の自分に気づくことと本質的な癒しとの関係

「自分(普段の私たち)」や「自分が作り出す物語」は、感情や感覚、思いの連動と集積によって成り立っています。これらは、変化したり、変容したり、消えたりするという性質のものである以上、夢や映画と同じなのです。それが、どんな自分や物語であったとしてもです。つまりそれが、うまくいっていない自分や苦しい物語だろうと、逆に、うまくいっている自分や楽しい物語だろうとも、です

 

エクハルト・トールが、「自分が何者でないかを見きわめるなかから、自ずと自分は何者かという現実が立ち現れる」(『ニューアース』エクハルト・トール著(p37))と言っているように、普段の私たちが実体性がないとわかればわかるほど、本当の自分(真の自己)は、スクリーンである変わらないものである、という理解が現れてきます。

 

これが理解できてきたときに、私の中で、「私という物語を生きる」ことに、いい意味で力を抜くことができたのです。「諸行無常」という言葉がありますが、あらゆるものが移り変わっていくという、そのありように抗わずに、任せてよいのだなといった信頼や、そこからの安心感に包まれました。

また裏を返せば、自分がいかに本来は実体がない夢や映画という物語を信じ、その物語をよい物語にしようとエネルギーを費やしてきたのか、ということにも気づかされ、それ自体が、私を私たらしめているものなのだなという自分という存在への理解やその健気さに労りの気持ちも生まれました。

 

こういった、物語(夢や映画)は本当の自分ではなく、本当には何も起きておらず、本当の自分はスクリーン(変化することなくただ見て、それらを経験するもの)の方だということに気づくことで訪れた癒しは、それまでにない深い癒しとなりました。それを「本質的な癒し」と呼ぶならば、それまで求めていた癒しは、言ってみれば「一般的な癒し」と言えるかもしれません。

一般的な癒しは(これはこれでとても大切なものでもあるのですが)、物語(夢や映画)をいわゆるネガティブなものからポジティブなものへと変えることで得られる癒しと言えるかもしれません。

そこでは、物語(夢や映画)はポジティブに変わったとしても、それはやはり「夢」であり「スクリーンに映った映画」であって、いつまたネガティブなストーリーが上映されるかもしれません。変わらないもの、変化しないものがあるのだということに理解や実感がないと、変化することや変わるということは脅威となります。そのため、普段の私たちは、たとえ楽しい物語(夢)を生きていたとしても、いつまた物語(夢や映画)が変わってしまうかもわからない、といった欠如感や不安、怖れというものを感じてしまうのです。時にはよい物語を維持しようと執着し、それが苦しみにもなってしまうこともあるでしょう。つまり、決して、絶対的な満足感、安心感、信頼、充足感を得ることはできないのです。

 

このように、私にとって、本当の自分(真の自己)に気づいていくというプロセスは、私がずっと持ち続けてきた「本当に安心できるということはどういうことなのだろう」と問いに対しての答えをくれるものでもありましたし、物語(夢や映画)を変えるだけの癒しとは違う、より深い安堵や絶対的な安心感、癒しをもたらしてくれたものになったということです。

 

最後に

ここまで、18歳から約20年余りにわたる私の苦しみの癒しのプロセスをご紹介しながら、より深い癒しを知ったことですごく楽になれたこと、そしてその深い癒しとは何かについてお話をしてきました。

 

私は、普段はもちろん思考や解釈、イメージなどと同化して私(物語、夢、映画)を生きていますが、これからも自身や自身の物語を構成している感情、感覚、思いの集積などの解放、解体を通して、本質や絶対的な安心の場に体験的に触れていくということを続けていきたいと思っています。

 

皆さんも頭の理解のレベルでもよいので、時々、思考や解釈、イメージ、物語を信じず、脇に置いて、本当の自分とはスクリーンの方であるということを思い出すことを意識してみるのはどうでしょうか?

 

なぜなら、この「本当の自分」は、無条件の愛、受容、慈しみ、信頼、英知、静寂、愛ある力、生命そのものなので、それを意識することで、いつもうっすらとある欠如感や不安、怖れを埋めようとする自動反応的な動きから自身を休ませることができますし、このような動きに巻き込まれていなければいないほど、本質や絶対的な安心の場とは切り離されていないのだなという感覚が持ちやすくなるからです。

そしてまた、自分という存在の実体性がないことがわかることで、逆に、私という存在、物語(夢)を力を抜いてもっともっと楽しむこともできるのではないかと思います。

 

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

 

 

 

 


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本質的な癒しについて ―(1)私自身がパニック障害を克服するまでー

2023年5月7日

今回は、「本質的な癒し」について、2回に分けて書いてみたいと思います。

 

強い自己否定やそこから発症したパニック障害からの不安感や恐怖感に苦しんだ時間が長かった私にとって、「癒し」というものや「本当に安心できるということはどういうことなのだろう」という問いは、いつも身近にあり、この問いをしながら、自分の学びや癒しに取り組んできました。

 

そうして取り組む中で、単なる「癒し」ではなく「本質的な癒し」とは何なのかを考えるようにもなりました。

第1回目の今回は、私が「本質的な癒し」を知って、症状が劇的に良くなっていったプロセスをご紹介します。そして第2回目で、「本質的な癒し」が、自分の悩みや症状の癒しをしていくことと、どうつながっているのかを話してみたいと思います。

 

自己否定の始まり

私が初めてのパニック発作を経験したのは、27歳の時でした。それ以降、予期不安や恐怖感に悩まされる状態になったのですが、このパニック発作やパニック障害を発症することに影響があったのは、私が自分を肯定するということができない時間を18歳くらいから過ごしたことにあると思っています。それ以来「こんな自分はだめだ」とか「自分は何をやってもうまくいかない、ダメ人間だ」といった自己卑下と、劣等感で苦しみながら生きていたのです。

 

きっかけは大学入学でした。志望した大学に入ったにもかかわらず、そこで出会うクラスメイト、同学年の学生たちが「みんなそれぞれの価値観やそれに基づいた目的をもって生きている」ように見えて、そのことに衝撃を受けたのです。

 

自分の捉え方で物事を見てしまう「投影」

どうしてこのように映ったのでしょうか?

私は地方の進学校に通っていたのですが、高校での学びはいつの間にか、大学に合格するための勉強という位置づけになってしまいました。学びが、手段から目的に変わってしまい、大学合格がいつの間にか「ゴール」になってしまっていたのです。そうやって過ごす中で、自分がどう生きたいのかといったことを完全に見失っていきました。ですから、入学すると、私は何をしたらよいのかが全くわからない状態になってしまいました。それはまるで、コンパスを持たない舟が、急に大学生活という大海原に放り出されたような感じでした。

そんな私の目に飛び込んでくるのは、ちゃんと目的や将来の展望をもっている友人たちの姿でした。たまたま出会った人たちがそういう人たちだった、ということがあるのかもしれないですが、コンパスを失っている私にとっては、彼らの姿は自分とは真反対に映ってしまうのです。

 

当時は心の仕組みについて知らないので、それが自分の心の内の投影である(自分の捉え方で物事を見てしまうという仕組み)とは思ってもみません。目的がなくなり、どう進めばよいのかがわからなくなっている私には、周りの人たちがちゃんと目的や意思をもっている人だ、と映り、それが事実であるということになってしまうのです。

 

そしてそのことは、自分に衝撃を与え、これまでの自分の世界観や自分という存在に対しての自信を失わせていきました。自分のことがちっぽけに思え、自分の存在の小ささを思っていたたまれなくなり、「こんな自分はだめだ」「何をしても無理だ」といった自己否定へとどんどんはまりこんでいくこととなりました。

 

抱えきれないネガティブな感情や感覚、思いを抑圧するために使う「防衛」と「攻撃」

今ならば、友人たちの姿に触れたときのショックや衝撃、恥の気持ちなどが、自己否定への引き金となったと理解でき、そのショックや衝撃を受けた際の感情などを解放したり、さらには、そもそも手段が目的に変わってしまった理由(自分がどう生きたいのかといった意思やビジョンをもちにくくなっていた理由)を探って癒したりすることができたと思います。ですが、当時はそのようなことは全く知らなかったので、自分の目に映ったものを事実と信じ込んで、ショックや恥の気持ちなどを抑えておかなければなりませんでした。こうしたときに私たちの心は、防衛しながら攻撃するという仕組みが働くのですが、私の場合、攻撃の矛先が特に自分に対して向いたわけです。「自分がダメだからだ」という風にです。

 

そして大学入学以降、この「私はダメな人間」という思いを信じこみ、周りはできる人たちであふれているようにしか見えず、私は劣等感まみれになって生きることになっていきました。そして、この劣等感をさらになんとかするために、何かスキルを身につけようとあがいてみたり、でもその一方では、劣等感が強くあるので、何かにチャレンジするということも難しく、まさに八方ふさがりの状態で苦しんでいました。

 

「私はダメな人間」という思いから、様々なネガティブな思いの糸が出てきて、それらの糸が絡まりに絡まって、もはやほどけない状態になっていました。「私はダメな人間だ」というネガティブな思考を信じ込めばこむほど、その世界観が事実にしか見えなくなってしまう、そんな状態にあったということです。

 

そんな状態を約10年間続ける中で、パニック発作が起きました。それからは発作が起きた電車などの場所が怖くなってしまい、「ここに閉じ込められたらどうしよう」などと不安が襲ってきて、生活も制限されるようになりました。そして、ここでもそんな自分を責め続けるのです。

 

逆に言うと、それほど苦しい状態になっていても、どうやってこの苦しみから解放されるのかの術がわからずにいたということでもあります。私は「私はダメな人間」という思いを信じ切って、パニック障害からの不安感を抱えながらもそれからも約15年間を過ごすのです。

 

苦しみを生み出す「本当の原因」

そんな私に変化をもたらしたものは、苦しみを生み出す本当の原因を自分の潜在意識の中に探って、感情や感覚、思いを解放したり、変容をさせたりしていく心理カウンセリングの手法でした。
(これは私の現在のセッションでも採用している手法でもあり、これまでの記事でもご紹介している、気づきの問いかけとセラピーを組み合わせたOADという手法になります。)

そこに至るまでには、長い道のりがありました。

初めのうちは、自分でも自分の状態をなんとかしたいと、本を探して読んでみたり、リラックスできるようにヒーリングを受けてみたりしました。でも、症状が根本的に良くなることはありませんでした。

その後、家族の海外留学に伴い、イギリスに行くことになりました。この時も状態は改善していないので、エジンバラ大学で「カウンセリング研究」という修士コースに通い学問的な角度からも学んでみたりしました。けれども、どんなに知識を入れても、やはり症状は良くなることはありませんでした。

 

そんな中、いろいろ調べるうちに、出会ったのが、私の師匠である溝口あゆかさんのブログでした。そこから、私は溝口さんが主宰される講座に参加するようになりました。

そこで知ったのは、私たちの心の仕組みについてでした。具体的には、先にも書いた「私たちは自分の捉え方で物事を見ている」ということや、その捉え方に影響を与えるものはビリーフやセルフイメージであり、それらは潜在意識にあって気づいていないのだということでした。

そして、こうした仕組みを理解できればできるほど、ビリーフやセルフイメージを自身の心に探ることができるということや感情解放のセラピーを用いて癒すことができるということでした。

それは、私の中にあった、心とは「捕らえどころのない扱いにくいもの」という認識を、悩みを生み出す元までたどることもできる「構造的で論理的に把握ができるもの」という新しい認識へと変えてくれました。

そして、自分のことをわかっていると思っていたけれども、本当は何も知らないのだということに衝撃を受けるとともに、この心の仕組みを理解することが、本当の意味でもっと自分をわかっていけることにつながると思えたのです。

 

そうしてわかったことは、ここまででおわかりのように、私のパニック障害の「本当の原因」は、大学受験を目的化してしまうことと関係がある「自分がどう生きたいのかがわからないままになってしまう」ところだということでした。ここが違っていれば、大学入学時の経験も違ったものになったでしょうし、そこからの自己否定にも苦しまなかったでしょうから。

 

そしてこれは私の幼少期の親との関係や家庭での経験と関わっていました。ここでは詳細は割愛しますが、私は、ピリピリとした緊張感のある雰囲気の家庭で育ったので、人の顔色を見たり、自分がどうふるまえば家族の関係が安定するのかということにばかりに注意がいく子でした。いつも自分よりも相手の気持ちを優先していたのです。ですから、自分がどうふるまいたいか、どう生きたいかという発想をもつことがわかりにくい状態になっていたと思います。そんな私にとって、外からわかりやすい指標や目的が与えられ、その結果を出すと周りが喜ぶ(例えば成績が上がると親が喜ぶなど)ということがあると、ますます自分が何をしたいのかがわからないまま、与えられたゴールに向かってただ突き進むということになっていたのです。

 

ですので、私に必要だったのは、自分自身がどうしたいのかを決めてもいいと思えることや、自分にはそれができると信じられる自己効力感などの力を取り戻していくことだったのです。そのために大事なことは、自分よりも人の気持ちを優先してきた自分自身に理解を示しつつ、私の中に刷り込まれていた「自分の気持ちを優先してしまったら愛されなくなってしまう」といった思いから自分を自由にしていくことであり、そのためにこの思いに付随する怖れや不安感などの感情を解放していくことでした。

 

向き合えば向き合うほどわかったこと~投影~

このように感情や感覚、思いと向きあい、解放していく中で、「自分の気持ちを優先してしまったら愛されなくなるのでは」という思いの真実味が薄れていきました。それに伴って、状況への別の視点が自然に出てくるなど認知の変化も起きてきました。例えば、私の場合、「大人たちには大人たちなりの事情があったのかも」とか、「私がどうだからかということとは無関係なのかも」といったようにです。

このような認知の変化によって、気づけば、自己否定や自分責めにエネルギーを使うことがなくなっていました。また、パニック障害の症状である予期不安や乗り物への恐怖、広場恐怖に苦しめられることもなくなっていきました。

 

さらに、感情や感覚、思いと向き合えば向き合うほど、認知が自然と変化していきますので、いかに私という存在が、感情―感覚―思いとの連動であり、かつ、その集積で成り立っているのかということや、私の世界観というものはそれらを通して、作られているのだということに改めて気づかされていきました。

つまり、「今自分が見ている世界は、自分の感情―感覚―思いが投影されたものなのだ」という私たちの心の作用について、実感を伴って理解が進んでいきました。それは例えば、自分の中にさびしさがあれば、道端の花が一人ぼっちで咲いているように見える、といった風に、全ては自分の心の投影であって、そこには事実はない、という理解でもありました。

 

向き合えば向き合うほどわかったこと~変化するものと変化しないもの「本当の自分」~

また、一方で、「感情や感覚、思いというのは、解放されるのだな」という経験をすればするほど、それらの「変化する」という性質がわかってもきます。つまり、変化するものである以上、それらに実体性というものがないのだ、ということも実感していくことになりました。

 

そして、こうした、【私たちの存在自体は、感情や感覚、思いとの連動で動き、それらの集積で成り立っている】ということと、【これらの感情や感覚、思いに実体性がない】ということから実感したことは、私たちの存在自体が、全く実体性がないものなのだということでした。このことが実感を伴って理解できていったのです。

 

そして、本当の自分(真の自己)とは、これらの感情や感覚、思いとは全く関係がないのだという理解も並行して立ち上がってきたのです。

 

これは例えば、ヨガ哲学の中で、

 

「私たちが普段『自分』と思っているのは一体何なのか? 肉体、呼吸、五感、心、経験が自分なのか?」という問いを投げかけ、この問いに対して、

 

「これらはすべて変わりゆく物であって、本当の自分ではなく、本当の自分は、これらの変化を観て、これらを経験する者。変化する物の中にありながら、どんなことがあっても変化しない存在が自分自身。変化する物のすべてを、本当の私だけが、変化することなく観ている」(「やさしく学ぶYOGA哲学 ヨガスートラ」向井田みお著(P61))と「本当の自分」について説いているのですが、このように言われていることが、自分の感情や感覚、思いと向き合ったり、解放されていくという経験の中で、体験と実感を伴ってわかっていったのです。

 

 

ここまで私がどのように強い自己否定やパニック障害の症状からよくなっていったかの過程についてご紹介をしてきました。

次の回では、本当の自分に気づくことがどう本質的な癒しとなるのか、その関係についてお話をしていきたいと思います。

 

「本質的な癒しについてー(2)本当の自分に気づくことと本質的な癒しとの関係」につづく

 

 

 

 


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ブログ 乗り物恐怖 心のしくみを理解し安心をとりもどす

交通機関のニュースが気になる?安心を与えてくれるものって何?

2019年9月15日

こんばんは!

鉄道とトラックの衝突事故や
関東を直撃した台風の影響による交通機関の乱れ、
その報道があふれた10日ほどでしたね
(台風の影響により被害を受けられた皆様方に、心からお見舞い申し上げます。)

乗り物恐怖がある方は、「交通機関」や「交通機関の運行」には
敏感でいらっしゃると思います。

毎日ふれるニュースや報道される内容についても
知らず知らずのうちにストレスを受けているかもしれません

またあの暑かった夏から
少し気温が下がって過ごしやすくなりましたが
そういう時にいつの間にかたまったストレスから疲れがでやすくもなるものです

私は、この1週間は特に呼吸することを丁寧にやってみよう!とやっておりました
特に口呼吸でなく、鼻呼吸で、というのを意識しました(これについてはまた別記事で書いてみたい)

慣れてくると自然と呼吸がゆっくりになって、
頭の中に走る思考がうるさくても、その思考のスピードがゆるまって
自然と落ち着いていきます
重心が体の中に戻ってくるような感じを感じられるかもしれません

それによってなお、体の感覚をよりとらえやすくなるでしょう
さらに、
押しとどめてしまった
「緊張してたよ」とか、
「本当は怖かった」
などの思いに気づくかもしれません

 

これまでのブログでも触れていますが、
私たちは、気づいていないモノに振り回されるという心のしくみをもっています
自分の心の中にある思いや感情に気がついていないと
疲れがたまる
不満がたまる
焦りがでる
不安感が高まる
などなどの形となって現れます

 

ちょうど今日から三連休が始まっていますが、
呼吸や体の感覚を通して、
自分にまなざしを向けてあげる時間をとってあげてみるのはどうでしょう?
なぜなら、どうやって交通機関をクリアできるかの答えがわかれば安心できると思っていますが、
疲れや焦り、不安感が高いままだと、
一見「答え」を見出したとしても、その答えに疑いを持ったり、
本当に大丈夫なのか?と保険、保障を確認したくなったりするものです

そういう意味で、実は、本当の安心を与えてくれるのは、「答え」ではなく、
本当の意味で自分の中から湧き出る安心感、大丈夫感でしょう
あるいはその安心感、大丈夫感を感じることができるとわかっている、ということ

そしてそれは決して思考で与えられるものではなく、体を通してでしか感じられないもの

ということで、繰り返しになりますが、
呼吸や体の感覚に気づいていくという身近な入り口から始めてみるのはどうでしょう?

気づいていなかった思いや感情たちに出会い、
自分の中心に還る、自分らしくあ(れ)るという体を通しての体験だからこそ
何よりの安心感、大丈夫感を感じることができるのですから
そしてそれは一番自分を支えてもくれますよ 🙂

今回も最後まで読んでくださりありがとうございます

深呼吸して~ 自分にやさしく♡

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パニック障害セミナー ブログ 乗り物恐怖 活動と実績

闘うものから、寄り添うものに

2019年8月28日

こんにちは!

先週末は、オンラインでのパニック障害セミナー実施しました

パニック障害や症状、不安感・恐怖感を悪いものとみずに、それらと自分との関係性が変わるとラクになっていくよ、
その過程で自ずと症状や感情がでなくなっていくんだよ、
というお話をしております

そのためには、
・まずは症状を生み出す仕組みを知っておきましょう
・不快な反応がでている時に、体はどう守ってくれているの?についても理解しましょう
・関係性が変わることと、感情と感覚にアプローチすることの関連が理解できるよ
・アプローチの仕方にはどのようなやり方があるの?
・関係性がかわるってどういうこと?思考ー感情―感覚を紐解くプチエクササイズで体験してみよう

という感じで進めています

今日は
・発作はもうでなくなっているけど、苦手なところがまだあるので、あともう一歩すっきりするヒントを得たいと思われて参加された方

・不安感がまだまだ強いな~と思われている方

・もうこのまま付き合っていくしかないかな、あきらめようかなと思っていたけど、改めて向き合ってみようかなと思って参加された方

など様々でした~

パニック障害という切り口から、
自分の中に閉じ込めたもの、
気づかれていなかったものに
出会っていく、
その自分に愛を向けていくプロセス、
本質の自分に回帰していくプロセスに
一歩踏み出すきっかけになるといいなと思っております。

症状がある自分、不安感、恐怖感に振り回される自分にOKがだせるって、
自分への信頼、力強さがあるっていうこと
力を取り戻していきましょう💕
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
次回は、10月20日(日)を予定しております。
詳細については下記に♪ ありがとうございます

深呼吸して~ 自分にやさしく♡

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ブログ 乗り物恐怖 心のしくみを理解し安心をとりもどす

なぜ電車、渋滞、美容院、体の違和感が怖いの?

2019年8月5日

こんにちは!

さて、今日はある特定の場所や状況、状態が苦手なのはなぜ?ということに関して書こうと思いますです
パニック障害では必ずこういった場所、状況があるかと思います
その時に心は何が起きているのでしょうか?

何かを苦手なもの、怖いものと見ている時は、
まさにこの文字通り、「苦手なもの」、「怖いもの」と見ているわけです
これは、インテグレイテッド心理学でもでてきますが、
目の前の電車を、
「怖いもの」という「思い」を通してみている(怖いものという解釈を投影している)
わけです。

つまり、電車そのものを本当の意味ではみていない、ということです

 

そして、その結果、ドキドキしたり、汗がにじんだり、
ソワソワしたり、ときには発作がでる、
といった「反応」がでるんですよね

 

「電車そのものを見ていない」と言いましたが、
そういう意味で
何が私を一番ドキドキとさせたり、怖いと思わせるのか?を探ると、
「電車」というものに投げている(投影している)解釈を見つけることができる、ということです

 

・混んでいるかどうかといった空間でしょうか?
・乗っている人でしょうか?男性ばっかりだったらどう?どんな年代の人も一緒?・スピード?
・停車駅と停車駅の間隔?

こんな風に何が反応を起こさせるのか、
振り返ってみたり、イメージしたりして探っていくとよいです(以下でまとめている手順の①にあたります)

 

あるクライアントさんは、「乗っている人」でした
幼稚園生から大学生や、高齢者の方ばっかり乗っている電車に乗るとイメージすると大丈夫なのに、
いわゆる社会人(サラリーマン)が乗っている電車、と思うと怖くなってしまう

この方からは、
社会人は、みんな無関心で、もし自分が気分が悪くなったとしても決して助けてくれなくて、
それどころか軽蔑のまなざしをむけるような冷たい人たち、
と見えていることがわかりました
(→だからそういう人たちがたくさん乗っている電車には乗れない)

ちなみにみなさんは乗っている人をどうみていますか?
この意味づけって本当に人それぞれなんです
実は私が苦しんでいる時も、乗っている人が電車が怖くみえる一つの要素でしたが、このクライアントさんとは違う意味づけで「人」を見ていました
それは意味づけを生み出す理由がいろいろ違うからですね
(トラウマ経験かもしれないし、刷り込まれた思いこみかもしれないし、、といった具合です)

 

話を戻して、

この方がサラリーマンを「助けてくれない冷たい人たち」と見ていらしたのですが、
これは実はご自分のことだと気づかれました
それは、
ご自分が働いていたときに、働く環境になかなか慣れられず、毎日緊張と不安の中にいながら、それでも重たい体を引きずりながら通勤していた姿の自分でした
キャパがパンパンで人のことなど構っていられない
気遣いや人を思いやることなんて到底できない

そんな当時の自分を、電車に乗る社会人に投影している、ということがわかったのです

 

どう見えているのか?というのは、
自分の心の中の思いを通してみているということですので、
ここをさらに探っていくことで(下記③でも触れていますが、セラピーを使ったりもします)、
その思いが作られたわけや理由が見えてくるのです

私たちはありのままが見えなくなっている時、それは苦しみとなります
妄想の中にいて、それを信じきっているのと同じなので
(社会人は自分のことで精いっぱいで助けてくれない人たち、と信じていればそれは苦しいですね)

 

一方で、怖いとか苦手といった反応を感じることも
それを入り口に自分の内側(解釈、意味づけ、それをもつに至った理由など)を知ることができるという意味で、とても大切なものです

なので、何一つ無駄なものもないですし、
今苦しみの中にいたとしても、自分を責める必要もないですよね

 

そういう意味で本当に楽になっていくのは、
自分や自分の心との向き合い方かな、と思います

なぜなら、私たちの心というのは、
みごとに内側にあるものを見せてくれるという、そんな素晴らしいはたらきを持っているので
ひとたび向き合うことをしていくと
怖さや不安を生み出していたものたちの正体が見えてきますし
見えれば振り回されなくなるという、これまた素晴らしいはたらきもありますので
自ずとラクにもなっていきます

 

ということで、以下は、すっごくざっくりなのですが、ひとつの手順です

① 何が一番自分を怖く思わせるのかをよく特定する
② それを自分の心の眼からはどう見えているのか?
③ それはなぜなのか?(②から③は、EFTやフォーカシングといった体の感覚を感じながら、なぜなのか?を引き出してくれるセラピーなどを使うとよいです)
④ ③の理由やワケを解放していく
(上記のクライアントさんの例ですと、
働く環境に慣れずに緊張や不安で一杯だった自分の感情解放をしていきます)

 

今日も最後まで読んでくださりありがとうございます♪

深呼吸して~ 自分にやさしく♡

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ブログ 不安なときの対処方法

不安感、発作を引き起こすものは、閉じ込めれた感情や思い

2019年5月17日

私がいたイギリスでは今「Mental Health Awareness Week」だそう。
くしくもBBCでは、不安感とパニック発作に苦しんでいる
Nadiya Hussainを取り上げたドキュメンタリーが放送がされたようです。

彼女は、「The Great British Bake Off 」という料理コンテスト番組で優勝した経験もある女性。
2015年に受賞したものの、それ以降はTVからは姿を消していました。
というのも重度の不安感やパニック発作、そして「自分は価値がない」といった声に苦しんでいたからです。

残念ながら全内容は日本で見られないのですが、セラピストとのやり取りの部分が載っていたのでここにシェアします。

体が潜在意識へのゲートと言われますが、
体の感覚から(ここでは息を吸ったり吐いたりする行為)記憶がでてくる様子がわかります。

Nadiya は、小学生の頃に、
人種差別、いじめにあっていました。
トイレの中に頭をつっこまれて水を流され、もし相手が自分の頭をひき起こさなかったら、自分はこの水で窒息する、、、息を必死にしようとする感じ
まさにこの経験での感じと体の感覚(息が出たり入ったりの感覚)が一致しているわけです。(そのほかにもすさまじいいじめがあったそう)

そして、トラウマは、体をとおして、その時に感じた感覚や感情がとどめられてしまうので、それらを解除しないと、これはずーと普段の生活の中で不安感としてで続ける

このセラピストさんは、認知行動療法のセラピストさんで、「今ここは何も怖いことが起こってないよね」という認知の再確認をして、彼女も「大丈夫」と答えていますが、
もしも、私だったら、トラウマの経験がでてきたところでトラウマ解放のセラピーを使うかなと思います。
特に、マトリックスリインプリンティング(http://matrixreimprinting.jp/)というセラピーを私はよく使います。
なぜならトラウマを再体験させずに、安全に当時の感情や感覚を引き出して、解放することができるので

Nadiyaは、兄弟が命にかかわる病をもっている家庭に育ったそうなので、そういった生育環境の中で蓄積された感情や思いもたくさんあったのだろうとも思います。
そんな中でいじめにあい、
症状として、発作、不安感という形で反応にでたわけですね
でるのも理解に十分たりますね

 

ということで、長く書きましたが、
体は潜在意識へのゲートであり、
体の感覚から抑圧されたものにアクセスできるし、
またそれに対応できるセラピーもあるよということを改めてお伝えしたいと思いました。

◎彼女についてのBBC記事もあげておきます:
https://www.bbc.com/news/entertainment-arts-48293457

 

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だから不安が消えなかったんだ~発作というイメージ~

2019年5月7日

こんにちは!
GWも終わりましたね~ 🙂 みなさんはどのように過ごされたでしょうか?

前回の記事では、

不安感がでてきたときに、どうして雪だるま式に不安感が膨れあがり、
さらに次から次へと不安感を刺激する思いがわんさかでてくるのか?

のワケについて書きました。

今日は、そもそも不安感がなぜでてくるのか?についてです

私もそうでしたが、
パニック発作を経験するまでは、
電車や車での移動も好きで、
海外旅行なども抵抗なく、若いころから飛び回っていました、

でも今は不安が大きくてどこにも行けません
飛行機なんて絶対無理

こういう声、たくさんききます

時間がたてばそのうち発作のことは忘れて、不安感がなくなるのかと言えば残念ながらそうもいかない

こうした声からもわかるとおり
どれだけパニック発作の経験がその後に影響しているか、ですよね~

できていたことができなくさせるほどのインパクトがあるんですものね

 

その影響のされ方というのは、
発作の経験を、
私たちが心の中にどのように取り込んだのか、

です

発作が起きたときに
どのように対処したのか、できなかったのか、
周りの様子はサポーティブだったか、冷たい感じにうつったのか
など

例えば、
私だけが一人焦りまくっていて、
周りはすごく無関心で我関せず
恐怖感に押しつぶされそうになっているのに、
私の感情とは無関係に電車はそのまま走り続けている

この時の自分の状態(感情や思いも)、
周りの様子や空気感なども一気に私たちは自分の中に閉じ込めるのです

 

そして、似たような状況(電車)は、自分の中に閉じ込めたものを刺激してきます
またあの状態になったら?あれよりひどくなったらどうしよう?
不安感の想像物語が始まってしまう
(ちなみにこうなると、当然体は緊張するし、防衛モード。交感神経優位モードに切り替わっていく不安にさらされると疲れるのも、当然ですよね。。。)

単なる電車を想像しただけでも、
(自分が電車の中にいるわけでもないのに!)
あの発作の時に経験した状況や自分を通してでしか見えなくなってしまう

 

全く話が飛びますが、今自分がすごくうれしかった時や、楽しかった時のことを思い出すと、体の感覚はどうなるでしょうか?

私は、友達と大学時代の思い出話に花を咲かせて大笑いしていた時のことを思い出したのですが、
ほっぺが緩んで、あの時の和気あいあいの雰囲気が思い出されて、
かつ面白かった話の内容を思い出して、思わずニヤニヤしました

こんな風に、思い出しただけで楽しくなったり、ニヤニヤするわけですから、
私たちって、「イメージ」にも反応しているということですね

これを発作に置き換えると、

今、全く安全なところにいるにも関わらず(例えば、今TVを見ながら座っているだけなのに)、
明日出かけると思うと、
発作に「やられてしまった」自分や状況という「イメージ」に体が反応をして、結果、「大丈夫かな~」という思いとともに不安感がでてくる、
ということです

 

さて、では、このイメージですが、
このイメージって何なのか?

やはりここにあるのも、発作の中で私が経験した思いー感情―感覚の集積 です♪

・急に心臓がばくばくしだして、怖い
・誰も無関心ですごく孤独
・気がおかしくなるのではないかと思ってすごく怖い
・私だけが挙動不審で恥ずかしい
・この状況をなんとか乗り切らなきゃ そう思えば思うほど、焦る、そして孤独
・この場、空間が冷たく感じて、絶望的になる

などなど、
こうした思いー感情ー感覚をイメージとともに一気に取り込んでいるわけですよね
そしてこれらの思いー感情―感覚、イメージに使えるのがセラピーです

特に、体を通して取り込んでいるので、
体にもアプローチしながら、感情、感覚を解除していくことができるセラピーが有用になりますね
私は、EFTやEFTの発展型セラピーのマトリックスリインプリンティングがとても有効でした

 

さて、前回の記事でも書きましたが、

思いー感情―感覚は、もともとは変化するものであって、あやういもの、実体がないもの
それらを
信じ、握りしめ、それらから影響を受けているわけですが、

どうして信じてしまったの?
どうして握りしめているの?

と自分に丁寧に聴いていってあげる

 

それは「発作の犠牲者」という立ち位置から
私が、私が感じていたものをケアしていく、私がしんどい思いをした自分を助けにいくという「私に力を取り戻す」ポジション
その時、不安感という感情との関係性も変わることでしょう♪

発作の経験の中で私は何を閉じ込めたのだろう? 見ていってあげたいですね 🙂

 

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あなたのパニック発作のタイプはどちらですか?その原因と対応方法

2019年3月20日

こんばんは!

今日は発作のタイプについてです。

唐突ですが、みなさんの人生で初めての発作はどんな感じで体験されましたか?

というのも、脳内の恐怖回路の流れや、
自分の経験やセッションでお会いする方々のお話からも、
2つのタイプがあるなーと思うからです。

ということで、そのタイプごとの原因や対応方法について書いてみたいと思います♪

タイプは以下なのですが、

ひとつは、
(A):ある状況や環境などについて「ここは危険だ」、「ここは自分にとって危ない」という判断、認識がおきて、それから体の反応(いわゆる発作:ドキドキ、息がしづらい、現実感がなくなるなど)が起きたというタイプ

もうひとつは、

(B):なんらかへの認知は関係なく、突然体の反応(発作:動悸、ドキドキ、呼吸難、現実感がなくなるなど)が起きたというタイプ(夜中ふと目が覚めると突然発作が来た、など)

 

発作は一見一瞬のことのように感じますが、どうだったけ?とスローモーションのように思い出してみると、
認識が先だったな、とか、いやいや突然体の反応が起きたよ、
など、上記のような違いがあるのではないかと思います。

みなさんは、どちらのタイプでしょうか?

ちなみに、私は、(A)のタイプでした。

私の一番最初の発作は、グアムでの体験スキューバダイビングをしていた水の中でだったのですね。自然の洞窟を利用した海水(半自然、半人工的な環境を作ってあったと記憶しています)の中ででした。
少しもぐったあたりで、
「あっここは狭くて、だめだ 私にとっては危険!」と判断が起きて、
それから動悸が打つなどして、慌てて体験を中断した、というものでした

で、よくよく思い返すと、小さい頃から暗くて、狭いところは苦手で、
押し入れ、こたつの中など苦手で、遊びで押し入れに入ってかくれんぼするなども本当は怖くてしょうがないのに、我慢しながらやっていたということを思い出します。

また、トイレも鍵をかけることを躊躇するような子供でした(実際、幼稚園の頃は、鍵をかけては入れず、小学校にあがっても低学年までは、休み時間にトイレに行けず、わざと授業中に行って鍵をかけずに用をたしていたということもしていました^^)

こんな風に、小さいころから狭いところ、暗いところに対して怖いところ、
自分にとって危険なところと認識していて、当然そこには恐怖感などがくっついていますので、
なので、大人になって、同じような状況に遭遇したときに危険信号が発信された、といえるかと思います。

また、さらに悪いことに、
そもそも苦手意識(恐怖感)があるところに(ケアされていないので、ずーと潜在意識にとどまった状態)、

例えば、
自己肯定感が低くて、いつも周りの評価を気にしていたり、比較ばかりをしていたとしたら、
当然、緊張や焦り、不安を感じますよね。
そしてこれらの感情にずーとさらされている生活を送っていたらどうでしょうか?
*ちなみに、私は、特に大学生時代から自己否定感がより高まり、
「私は、人生の落後者」と思って生活をしていました^^涙

心の中は、針でつつかれたら、いつ爆発してもおかしくない
そんな状態になっていないでしょうか?

発作が起こるわけですよね~

 

ということで話を戻しながら、
パニック発作を生み出す原因へのアプローチですが、

私のような(A)のタイプの場合は、

(1)人生で最初の発作で経験した状況や環境に対する認識、反応が、過去にもなかったかを探って、ケアしていく、

かつ、

(2)(1)を刺激するコアなビリーフや、自己イメージ(私は無力だとか、私は弱いとか、私は無能だ、などなど)を探って、ケアをしていく

 

では、タイプ(B)の場合は、どうでしょう?

状況や環境への認識がなくて、突然発作!という反応のでかたなので、
上記の(2)を探って、ケアをしていく、ということになります。

 

ちなみに、(2)のコアビリーフや自己像を探って、ケアをしていく、と文章ではさらっと書いておりますが、
実はこれらは、私たちの潜在意識の深いところにあるので、どんなものを自分はもっているのかというのは、本当の意味では気づいていないのです。

で、これらを探るには、

発作を経験する前、経験した頃に、ストレスがかかる出来事がなかったか、その時にどんなことを感じていたか、など、感情や思いから、潜在意識にある思いやビリーフにたどりつくことができるのです。

また見つかったビリーフや自己像を変容させるのに、感情や感覚にアプローチするフォーカシングという手法や、EFTやマトリックスリインプリンティングなどのセラピーを使っていきます。

*(1)の過去の恐怖感などの感情解放にもセラピーを使っていきます。

 

ちなみに、タイプ(A)、(B)に共通する
(2)のストレスを生むビリーフや、自己像は、発作の引き金となっているだけではなく、
人生のあらゆる面にでてきて、私たちの行動や判断に影響をしていますので(私たちはビリーフを生きますので)、
私たちの生きづらさを生み出しているものでもありますよね

 

なので、この部分がケアされると、

発作を生み出す引き金ではなくなりますし、

かつ、
自分への認知も変わりますので(例えば、私は無能だ → それなりにできてて大丈夫だ など)、
生きやすくなる、という変化も自然についてくるわけです

その時は、「つらい発作や予期不安、広場恐怖は私の敵だ!私はパニック障害の犠牲者だ!」

というものから、
私が気づいていない思いや感情に気づかせてくれ、
生きやすさへと変化させた「私へのギフトだった」と思えるのではないかと思うのです

 

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パニック発作の繰り返し、長期化させないコツ~自分の思いや感情に気づこう~

2019年2月28日

誰にとっても不快だなと思う、パニック発作の時の体の反応

ですが、この反応は、危険から私たちが生き残れるようにと起こしている
防衛反応としての反応なので、
体の機能としては、全く正常な反応なのです

危険と遭遇したときには誰もが、闘うか逃げるかの体制をとりますが、
発作も、同じ反応です

そういう意味で、自分を守るために作用している
ある意味とても大切な反応ですので、

発作がでる自分を責めたり、
発作自体を嫌うのではなく、

むしろ、危険がないのになぜこの反応がでているのか?
に目を向けてあげるといいですよ(*^^*)
(*発作自体の怖さや不快さは十分理解しております)

発作が出るほど、
日ごろあまり意識されていなかった疲労や
いつも頭の中で回っている声(あれができていない、これはこうすべきだ、私はこうあるべきだ、などなど)
解消されていない気持ちや、感覚たち(焦り、不安、怒り、緊張などなど)
そういったものがないかな?なかったかな?

というところに目を向けてあげるということです

発作そのものから解放されていくには、
発作ひとつひとつの体験で経験した恐怖感や、思いなどを解放していったり、
そもそも発作を起こす原因となったトラウマがなかったか、や
発作を経験した(特に一番最初の)頃にどんなことが人生で起きていたか、
その頃にどんな感情や思いを持っていたか
を見ていくことが必要ですが、

とはいえ、
日常の中で意識的に自分の感情や思いに気づいていくことは、
パニック発作を繰り返すことや、広場恐怖への連鎖を断ってくれます。
長期化させないコツがここにあると思います

本当は疲れていない?
緊張してる?
こうあるべきって思いに縛られていない?それって本当?そうしなかったら本当にまずいことが起こるの?
強がってない?
本当は心細さもあったりしない?

疲れているからってすぐに休めとか
何かをやめてしまえ
とかといったことを言っているのではなく、

私たちは、
自分の気持ちや思いに気づいてもらえると(気づくと)
思いも、感情も体感も、ふわっと必ず緩みます
その瞬間は、自分を縛っていた、こだわっていた思いや感覚から自由になれる時ですし、
感情や思いが動きますので、
無意識に心の中に感情や思いを溜めなくてすんでいきますね

そして、
なぜ自分はこれらの思いや、行動にこだわっているのかな?
と自分にさらに目が向き始めるかもしれませんね

私たちは、
とどめてしまっているもの
抑圧しているものに無意識だと
必ずコントロールされてしまうんです(それも無意識に!)
そういう心のしくみを持っているんですよ

なので、逆に
それらを解いていくことで

楽になっていける
本来の自分らしさに出会っていける
本質のエネルギーに還っていく

ことができますね

そういう意味でも
「発作」を悪者扱いせずに、
「発作」を入り口に
自分の中にある声に気づいてあげる機会としていただけるといいなと思います

「闘い」は抵抗であり、停滞を生み、抑圧と同じになっちゃいます
そうではなく、
気づくことから動きや変化が生まれますよ
なぜなら感情や思い、感覚は、動き、変化する、というのが、もともとの性質なのですから

 

深呼吸して~ 自分にやさしく♡

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パニック障害セミナー ブログ 乗り物恐怖 心のしくみを理解し安心をとりもどす

パニック発作、予期不安から解放されるためのパニック障害セミナー開催します(2019年3月31日)

2019年2月22日

先日はNHKのクローズアップ現代プラスでもパニック障害がとりあげられましたね。

100人のうち3~4人がパニック障害に悩んでいると言われ、この15年で診断を受ける人の数が9倍にも増加しているとも番組の中でも言われていました。

薬物療法、行動療法が改善の方法として取られることが多いパニック障害ですが、
診断を受ける人が増えていたり、
症状が長期化したり、
それに伴って、制限された生活からなかなか抜け出すことが難しくなるのは、なぜなのでしょうか?
私たちは何を見落としているのでしょうか?

このセミナーでは、
・パニック発作や予期不安、広場恐怖を生み出すメカニズム
・パニック発作や不安になっている時に、体がどのように反応しているのか、またそれはなぜなのか

これらを心のしくみ、神経系、脳のしくみから解説していきます。

それらを踏まえての、
症状の軽減や根本的な改善につながるアプローチについてもお話をさせていただきます。

自分の体、心に起きていることに理解をしていくは、安心にもつながると思います。自分に力を与えてもくれるでしょう。

私自身の「パニック障害史」をご紹介しながら、苦しんでいた約10年間で見落としていたポイント、効果がなかった理由を「心のしくみ」という観点からも解説していきます。
なかなかよくならないと感じていらっしゃる方の参考にしていただけると思います

セミナーの帰りからすぐに使える不安感や恐怖感を軽くする方法についてもお教えしますので、
理解をしながら、実践的に対応をしていきたいと思われている方、是非ご参加ください!

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