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飛行機恐怖

ブログ 乗り物恐怖 心のしくみを理解し安心をとりもどす

飛行機恐怖にEFT~その科学的な検証からわかったこと~

2019年11月28日

私がセッションで使う心理療法の一つであるEFT(感情解放のテクニック)

今回、飛行機恐怖に対するEFTの効果について、新たなリサーチ結果がでました
https://psyarxiv.com/s3hce/
PDF版はこちら

感情を感じること+タッピングのコンビネーションであるEFT
EFTによって気持ちが落ち着いたり、落ち着くにしたがって緩んだ認知が自然に起きたりするのですが、

それが、EFTによって、脳内で何が起きているからなのかというのを検証した研究であり、
神経生理学的な観点からもEFTの働き、効果が示されたリサーチといえます

EFTについて初見の方は、

EFTは、解消したい感情や感覚を感じながら、体の経絡(つぼ)を刺激することで、
不安やイライラ、気持ちの落ち込み、トラウマや、不快な記憶、身体症状を、早いスピードで解放することができるセラピーです。

イギリスでは医療機関にてうつや不安症の治療に使われてもいます。
◎EFTについてさらに詳しくはこちら:http://jmet.org/

【研究要旨】
磁気を使ってミリ秒単位で脳の働きを見ることができるMagnetoenchephalography (MEG)を使っての研究だそうです

このMEGによって、Directに(直接に)ニューロンの活動を測ることができるそう

そして、今回の研究は、MEGを使ったEFTの効果検証という点で初めてのケースで、

EFTを使う前と使った後のニューロンの活動をモニターしたものだそうです

結果として、ニューロンの活動の変化を通してわかったのは、
EFTによって、
恐怖反応と関連がある神経活動が減ること、
と同時に、ストレスとなる刺激に対する、前頭部(前頭葉)の働きが高まっていること
ちなみに、この前頭部(前頭葉)という部位は、大脳辺縁系での反応を調整する働きをもつ場所でもあります

大脳辺縁系と前頭部について付け加えると、

大脳辺縁系は、無意識の感情を左右する部分であり、
帯状回、脳弓、偏桃体、海馬がある場所です

ここでは、感情的な学習をする場所でもあり、
自律神経の活動とも深く関わっている部分でもあります

前頭部(前頭葉)は、大脳皮質の中でも約30%を占める最も大きな部分で、
理性的な判断や行動に関わる中枢部的な役割をしている場所です

ここが、健康的な状態であると、不安や恐怖感がでたとしても調整ができるのですが、
疲れてくると偏桃体での過活動を抑制できなくなり、不安・恐怖のサイクルに陥りやすくなってしまう、
ということが起こります

 

ということで、
今日は、飛行機恐怖にEFTがなぜ効くのか?を
科学的にセラピーのメカニズムを明らかにしていて、
その上で効果の検証がされているというのが、
嬉しく、みなさんにも共有させていただきました。

 

今日も最後までお読みくださりありがとうございます!

深呼吸して~ 自分にやさしく♡

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パニック障害ランキング

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セッションの効果 ブログ 乗り物恐怖

飛行機に乗ることについての不安を癒す

2017年3月10日

私のセッションは、心のしくみ-心を解剖していく”問いかけ”ー変容させるセラピー、これら3つの要素で構成される「オープン・アウェアネス・ダイアローグ(OAD)」という手法を用いています(これまでもずっとやってきてたのだけど、今回名前が付いたの!)。

クライアントさん本人が、自らの心の声と向き合い、自らの中からの気づき、変化を促すプログラムです。

セッションを続けて受けてくださっているクライアントさん。
飛行機に乗ることについての不安感を生み出す思いや感情について向き合ったセッションへの感想をいただきましたので掲載いたします。

「不安感」は、心の階層でいうと、上層部にでてきている感情。
心の深部には、怖れていたり、避けていたりする何かがあって、そうならないようにという思考が走るので、結果、「不安感」となって表層にでてくる。
そういう意味で、不安感のホントの解消には、この深い部分で、何をどんな風に怖れているのかを探っていくことが鍵になってきますね。

今回のクライアントさんが怖れていたのは、「おしつぶされそうなアリ」のようになる自分でした。

「おしつぶされそうなアリ」にならないように、
いつも「和を乱さないように」、「自分が対処できるように」している

「おしつぶされそうなアリ」の私からは、
パニック障害について知識や理解のない人たちは、信用できない人たちに見え、
当然一緒に飛行機に乗って旅をする、となると「不安感」を引き起こす対象としてい映るわけですね。

しかし、この「おしつぶされそうなアリ」という、自分から自分に与えているイメージ(思い)も、
この思いにくっついている感情や感覚を解放することで、
思い自体の真実味がなくなっていく。。。
「おしつぶされそうなアリ」なんてどこにもいなかった、と。

セッションの中では、クライアントさんは、この思いにくっついている感情や感覚を感じ、受容していく中で、その感情を持っていた理由や役割に気付いていかれました。

私たちは、「ネガティブ」な感情や感覚に対して、
持っていてはいけないもの、と無意識に思っていたり、
持っていることを心の底から受け容れていなかったりするものです。抵抗ですね。

しかしながら、その感情や感覚を持っていた理由や、それらの本当の役割に気付いたときに、
それらへの理解が生まれ、抵抗が解け、ひいては本当の意味での受容が起こる。

そんなプロセスを体験されたセッションとなりました。

前置きが長くなりましたがどうぞ~♪

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下田屋さん

 

いつもありがとうございます!

下田屋さんにカウンセリング、セッションをお願いしていて本当に良かった!!! といつも思います。

 

今回のセッションでは、

飛行機に乗ることにまつわる、「その先で会わなければならない人々」「一緒に飛行機にのる人」に対して、彼らへの私なりの解釈、その解釈を生み出している思いや感情をみていきました。

子供の頃から他人に対する不信感が強かった私は、「一緒に飛行機に乗る人たち」が、パニック障害自体を殆ど理解せず、発作が起きたときに対処する術を知らないことに対して非常に不安を抱いていました。発作が起きたときに対処できないだけでなく、そのことを他の知人や友人に言いふらされたらどうしよう? という思いがありました。

だから、私はいつも「和を乱さないように」、「自分が対処できるように」していなければならない

 

パニック障害について知識がない人たちと一緒に飛行機に乗る、その自分を想像して、自分の中の感覚や思いを感じていると、「おしつぶされそうなアリ」という自分像やそれに伴う感覚がわいてきました。

 

おしつぶされそうなアリの私は、子供の時から、私の意見はそっちのけで、勝手に物事が決められていったり、姉や誰かがいつも優先されることに対しての怒りや嫌悪感を抱いていました。(ちなみに、初めてパニック発作を経験した時もこの感覚を感じていたのもセッションの途中で気づきました)

 

そして、その怒りの下には、大きな「寂寥感」もありました。
それは、「誰か私を愛してくれないかな」、「誰も自分だけを見てくれない」
という思いでした。

セッションでは小さな私のこうした思いや感情を受けとめていきました。

小さな私の中の思いや感覚を受けとめていくにつれ、
「自分だけを見てほしいとは考えてはいけない」という思いが。

しかし、その思いには、実は、深くて大きなやさしさ、思いやりが、あったことに気づきました。ちょっと驚きました。それは、明晰さやすっと先を見ている透き通ったエネルギー、それは静かでとても落ちついた感覚で、私の中にずーっとあったなという感覚です。驚きとともに、寂寥感を抱きながら、いつも「和を乱さないように」、「自分が対処できるように」していなければならなかった私への、新たな理解や見え方、受け容れがわいた瞬間でした。

 

今年は仕事の関係で飛行機などの交通機関を利用する機会が多くなりそうです。
以前はなるべく避けたり、断っていたりしましたが、様々な投影が外れてきているおかげか、不安感や恐怖心が軽くなってきていると思います。いろいろチャレンジしたいと思っています。

下田屋さんのセッションは、パニック発作や、不安感、恐怖心だけを見るのではなくて、それがどこから来ているのかを一緒に見て行ってくれます。根本的な原因を一緒に探っていく感じです。

パニック障害を解消したいという思いで最初はセッションを受け始めましたが、セッションでは、私の中で忘れさられていた声を一杯聞いてあげる、私自身への癒しになっているなと実感します。その過程の中で、パニック障害の改善が自然と起こっているという感じです。

Mさん(女性)

 

 

パニック障害のクライアントさんが、本人自らの声と対話することで、得られた気づきとはどんなものだったのでしょう?

感想をいただきましたので、掲載させていただきます♪