乗物恐怖に悩んでいらっしゃる方いますか?
私はパニック障害の中で、特に乗物恐怖に悩みました。
最初は混んでいる電車が苦手になって、
それからだんだん時間がたつにつれて、混んでいなくても、苦手意識が強くなりました。
また、途中止まらない急行が嫌だったのが、最後は、各駅停車の電車でもだめになったりもしました。
このように苦手な範囲が広がっていって、生活に不自由な思いをされている方も多いのではないかと思います。
不安の対象がざっくりだとなおさら不安が増す
乗物が苦手になっていて、乗りたいけど、でも不安・・・
そんな時には、不安の対象の整理をしてみるといいですよ
なぜなら、私たちは、自分が何に一番不安感を感じているのか、わかっているつもりでも、結構わかっていなかったりするんです。
だから、整理をすることで、それだけでもラクになれたりします
不安感、恐怖感に限らず、
自分が何に悩んでいたのかがわかるとそれだけでちょっとすっきりするという経験をされたこともあると思いますがそれとおんなじです。
整理には「一番嫌なものを探していく!」
あるクライアントさんのケースで説明していきますね
電車やバスに乗りたいと思っているけれども、まだ怖さがあって乗れない、とおっしゃっいました。
まずは、電車とバスどちらがより怖いかを比べます。
すると「電車」という答えでした
次は電車でもどんな状態や、どういう電車、どんな部分が不安なのか?をみていきます。
この方の場合、
・混んでいる (> すいている)
・長い車両編成の電車 (> 短い車両編成の電車)
・急行など、各駅に停車しない (> 各駅に停車する)
・地上を走るもの (>地下鉄)
という点が不安、ということが分かりました。
みなさんはどうですか?
ご自分が怖かったり不安を感じるものが「同じだ~」と思うものもあれば、
「違うなぁ~」という部分もあるのがわかるのではないでしょうか?
これは、対象への意味づけが各々違うからなんですよね(これについてはまた書きますね)
さて、整理に話を戻して、
このいくつかの苦手ポイントの中でもどれが一番嫌なのか?怖いのか?をみていきます
比べ方は、こんな感じです↓
・すいてるけど、急行だったらどう?(空間と、止まる・止まらないの比較)
・混んでるけど、各駅停車だったらどう?(空間と、止まる・止まらないの比較:上記の逆の比較のしかた)
・短い編成なんだけど、急行だったらどう?(編成と、止まる・止まらないの比較)
などです。
この方は、混んでいるのと、急行とがかなり同じぐらい怖いとおっしゃったのですが、
より怖い方はどっちかを探ってもらうと「急行」とお答えになりました。
つまり、
「私は、各駅に停車しない」ということに一番不安を感じているんだな、ということがわかったということです。
何度もいいますが、
私たちは何にどんなことを感じているのかが整理されると落ち着くものです
不安や恐怖感の場合は、漠としていればいるほど、さらなる不安感や恐怖感を生み出してしまいます
しかしこの不安感、恐怖感のスパイラルから抜けるために
「一番何が嫌なのだろう?」
「一番反応する部分はどこだろう?」
と整理をしてみる
やってみませんか?
一番嫌なポイント、一番反応する部分がわかったら、
次は、それはどういうことなのか?については次回お話ししたいと思います。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございます☆
深呼吸して~ 自分にやさしく♡